慢性腰痛について
2020/6/29
急性腰痛と慢性腰痛の違い
腰痛とは、腰に痛み、炎症などを感じる状態を指します。
その期間によって、急性(6週間まで)、亜急性(6-12週間)、慢性(12週間以上)に分類されます。
急性腰痛
大部分の腰痛はたいてい発症から数週間以内には改善され、40~90%のケースでは6週間後までに完全に改善されます。
急性患者の3分の1は一年後には慢性化し、5分の1は活動に重大な支障をきたす重度になります。
症状としては、腰部の強い痛みのために腰部の屈伸や回旋の動きが制限され、動くことができない状態となります。
慢性腰痛
腰痛が、3ヶ月以上継続する場合、慢性腰痛という。
慢性腰痛の原因は様々あり、急性腰痛が治らずに慢性腰痛に移行する場合や、不安やストレスなどの心因性因子の関与で引き起こされるとも言われています。
急性腰痛症ほどの激しい痛みは伴いませんが、腰部の鈍痛や重だるさが持続し、動作によって痛みが増強されます。腰部の痛みに加えて、臀部や大腿の痛み、しびれを伴う場合もあります。
慢性腰痛の症状
・鈍痛がいつまでもしつこく続く。
・いつの間にか痛み始める。
・放っておいても自然によくならない。
これらに当てはまる人は慢性腰痛の可能性が高いです。
椎間板ヘルニア・腰椎すべり症・脊柱管狭窄症・圧迫骨折・尿路結石や内臓疾患など、検査や画像診断で原因が特定できる腰痛は約15%。
一方、残りの約85%は、レントゲンなどの検査をしても原因が特定できないと言われています。このような腰痛は、生活習慣、ストレスや不安、不眠など心の状態が影響していることもあります。また、見た目にはわからない神経の障害によって痛みが生じていることもあります。
つまり、大多数は病院に受診しても異常なしといわれるケースです。
日本整形外科学会と日本腰痛学会がまとめた指針「腰痛診療ガイドライン」では、心理的・社会的ストレスが腰痛の改善を遅らせる要因にもなると発表されています。
腰はあらゆる日常動作にかかわっている為、腰痛があると多くの日常活動が制限され生活の質が低下します。
日本人の8割が一生に一度は腰痛を経験するといわれており、健康上きわめて大きな問題です。
慢性腰痛の原因
慢性腰痛の原因として考えられる要因は、
・椎間板の異常
・椎間関節の異常
・筋肉の異常
・神経の異常
・骨の異常
があります。
一般的に考えられるのは、
椎間板が原因・・・お辞儀をした際に痛む場合
椎間関節が原因・・・逆に後ろに反った時に痛みが強くなる場合
筋肉が原因・・・前かがみの状態で長く作業していると腰に痛みが強くあらわれる場合
神経の異常・・・痛み方がピリピリしたり、痺れが出たりする場合
骨の異常・・・実は今のところまだよくわかっていない事が現状として言われています。
※医学的に骨の変形と痛みの因果関係については解明されていません。
日常生活においては、長時間のデスクワーク(座り姿勢)、足を組む、かたよった重心での立ち方などの姿勢が問題となる場合、運動不足や疲労蓄積などが起因していることが多いと考えられています。
また、直立二足歩行を獲得した人間は足元が土台となり、足元の安定性が体のバランスに大きな影響を及ぼします。
そのため、足に合っていない靴やヒールなどの不安定な靴を履いていると腰痛が発症することがあります。
慢性腰痛とは、筋肉の炎症による痛みと神経の痛み(神経障害性疼痛)、また、心理・社会的要因などが複雑に合わさった状態です。
腰痛によって身体を動かさないでいると、それが精神的ストレスとなります。精神的ストレスが続くと、痛みを抑制する脳のシステムが機能しなくなって神経が過敏になり、さらに腰痛を感じるようになり、ますます身体を動かさなくなってしまいます。これが腰痛の悪循環です。
また、痛みのことばかり考えていたりすることも、ストレスとなり慢性化の原因となります。
慢性腰痛の特徴
一般的に腰に異常がある人の場合、腰を使えば使うほど、痛みがだんだん酷くなってくるため、夕方に痛みが強くなる傾向があります。
これに対して心因性因子の関与で症状がある方は、日内変動(朝から午前中にかけて意欲低下や抑うつ気分が強くあらわれる)に連動して、腰痛があらわれるため朝方にかけて腰痛が多くなります。
慢性腰痛の予防と対処法
対処法としては、カイロやぬるめのお風呂でしっかりと温めて下さい。血行を促進する事で回復が早まります。
腰痛予防は安静よりも適度な運動です。ありきたりですが定期的な運動とストレッチが効果的です。
ただし、人それぞれ症状によって腰痛予防に必要な運動や、ストレッチ方法は異なりますので、ぜひご相談下さい。
当院での施術
荏原接骨院の腰痛施術は、痛みが出ている部分のみにアプローチするのではなく全身をチェックするところから始めます。
なぜ全身のチェックを行うのかというと症状がある場所以外に根本的な原因があるケースが多く、その原因を解消しない限り何度も繰り返してしまうからです。
当院、大田区の荏原接骨院では主に骨盤矯正を用いて症状を改善していきます。
歪んだ骨盤を正しい位置に戻すことで、背骨の歪みや全身の筋肉のバランスも正常に戻り、腰痛の改善に繋がります。
荏原接骨院で行っている骨盤矯正は、プロアスリートにも提供されている最高峰の施術法を取り入れた独自の手技です。

本記事の文責荏原接骨院
- 院長 別所道記
- 柔道整復師(国家資格)
厚生労働省認定 柔道整復師専科教員
上部頸椎カイロプラティック
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多くの患者様にお越しいただいてます。

頭痛・腰痛・坐骨神経痛・椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症による痛みや痺れの施術を得意としております。お身体の不調がありましたら、お気軽にお電話ください。
また、荏原接骨院では交通事故治療も行っております。
病院などとの併用通院も可能です。