
院長:別所お気軽にご相談ください!
お尻から足にかけてのピリピリとした痛みやしびれ、つらいですよね。大田区で27年間、坐骨神経痛の患者さんを数多く診てきた荏原整体院・接骨院の別所です。今日は、症状を悪化させないために日常生活で絶対に避けていただきたいことについてお話しします。


毎日の診療の中で、患者さんから「何をしたら悪くなるんですか?」という質問を本当によくいただきます。実は、知らず知らずのうちに症状を悪化させてしまう行動をとっている方が驚くほど多いのです。この記事では、坐骨神経痛をお持ちの方が特に気をつけるべきポイントを、当院の豊富な臨床経験をもとに詳しくご説明していきます。


痛みを悪化させないためには、まず「やってはいけないこと」を知ることが何より大切です!
坐骨神経痛でお悩みの方にとって、重いものを持つという行動は症状を一気に悪化させる最大の原因になります。買い物袋や段ボール箱、小さなお子さんの抱っこなど、日常生活では避けられない場面も多いかもしれません。しかし、重量物を持ち上げる動作は腰椎に強い圧力をかけ、すでに圧迫されている神経をさらに刺激してしまうのです。
当院に通われている40代の患者さんで、引っ越しの手伝いをした翌日から激痛で歩けなくなった方がいらっしゃいました。それまで軽い症状だったにもかかわらず、重い荷物を何度も運んだことで一気に悪化してしまったのです。もし重いものを持たなければならない時は、膝を曲げて腰を落とし、荷物を体に近づけて持つようにしてください。できれば、周りの方に協力をお願いすることをおすすめします。
デスクワークや運転など、長時間同じ姿勢でいることも坐骨神経痛を悪化させる大きな要因です。座っている姿勢は立っている時よりも腰への負担が大きく、椎間板への圧力は約1.4倍にもなると言われています。特に前かがみの姿勢で長時間パソコン作業をしていると、神経への圧迫がさらに強くなってしまいます。


タクシー運転手として働く50代の患者さんは、長時間運転による症状の悪化で夜も眠れないほどの痛みに苦しんでいました。30分に一度は立ち上がって軽く体を動かすこと、座る時は背筋を伸ばして深く腰掛けることを実践していただいたところ、徐々に症状が改善していきました。仕事柄どうしても座り続けなければならない方は、クッションを使って腰のカーブを保つ工夫も効果的です。
ソファのような柔らかい椅子に長時間座ることも避けていただきたい行動のひとつです。柔らかい座面では骨盤が後ろに傾き、腰椎のカーブが失われてしまいます。できるだけ硬めの椅子を選び、足裏全体が床につく高さに調整することが大切です。
痛みを和らげようとして自己流のストレッチをすることは、実は症状を悪化させる危険があります。インターネットや雑誌で見た情報をそのまま実践して、かえって痛みが強くなってしまったという相談を数多く受けてきました。特に、痛みを我慢しながら無理に体を伸ばしたり、反動をつけて勢いよく伸ばしたりする方法は神経をさらに刺激してしまいます。
また、ジョギングやテニス、ゴルフなど、体をひねる動作や地面からの衝撃が伴う運動も控えていただきたいものです。運動不足が心配という気持ちはよくわかりますが、まずは症状を落ち着かせることが最優先です。どうしても体を動かしたい場合は、水中ウォーキングのように腰への負担が少ない運動から始めることをおすすめします。
痛いからといって全く動かずに安静にしすぎることも、実は症状の改善を遅らせる原因になります。適度な運動は血流を促進し、筋肉の柔軟性を保つために必要不可欠なのです。一日中ベッドで横になっているような生活を続けると、筋力が低下し、かえって腰を支える力が弱くなってしまいます。
当院では、症状の程度に応じた適切な運動指導も行っています。痛みの出ない範囲でゆっくりと歩くことから始めて、徐々に活動量を増やしていくことが理想的です。60代の患者さんで、痛みを恐れて全く動かなくなってしまった方がいましたが、一緒に無理のない運動計画を立てて実践していただいたところ、3ヶ月後には趣味の登山も再開できるようになりました。
体の冷えは血行を悪くし、筋肉を硬くしてしまいます。特に腰回りやお尻の筋肉が冷えて硬くなると、神経への圧迫が強くなり痛みやしびれが増してしまうのです。夏場のエアコンによる冷えすぎ、冬場の薄着、冷たい飲み物の摂りすぎなど、意外と気づかないうちに体を冷やしている方が多くいらっしゃいます。
シャワーだけで済ませるのではなく、ぬるめのお湯にゆっくりと浸かって体を芯から温めることが大切です。ただし、急性期で炎症が強い場合は温めることで痛みが増すこともありますので、その場合は冷やすことが適切な対処法になります。判断が難しい時は、専門家に相談することをおすすめします。
逆に、温めることが良いからといって長時間カイロを当て続けたり、熱すぎるお風呂に入ったりすることも避けてください。低温やけどのリスクがありますし、過度な刺激は炎症を悪化させる可能性があります。
体重が増えることで腰への負担も増大します。体重が1キロ増えると、腰椎にかかる負担は3〜5倍になるとも言われています。特にお腹周りの脂肪が増えると骨盤が前に傾き、腰椎のカーブが強くなって神経への圧迫が増してしまうのです。


また、炎症を促進するような食事も避けたい要素です。糖質の摂りすぎや加工食品の多い食生活は体内の炎症反応を強めることがわかっています。野菜や魚を中心としたバランスの良い食事を心がけることで、症状の改善をサポートできます。当院では栄養面でのアドバイスも行っていますので、お気軽にご相談ください。
最後にお伝えしたいのが、自己判断で対処法を決めてしまう危険性です。「友人が良くなったから」「テレビで見たから」という理由で、自分の症状に合わない方法を試してしまう方がとても多いのです。坐骨神経痛の原因は腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、梨状筋症候群など様々であり、原因によって適切な対処法は全く異なります。
また、痛み止めの薬に頼りすぎることも根本的な解決にはなりません。薬は一時的に痛みを抑えるものであり、原因そのものを治すわけではありません。むしろ痛みを感じにくくなることで無理をしてしまい、症状を悪化させるケースもあるのです。
これまで坐骨神経痛の方がやってはいけないことをお伝えしてきましたが、最も大切なのは早い段階で専門家による適切な検査を受けることです。当院では大田区で開院以来27年間で数万例の坐骨神経痛を診てきた経験から、症状の根本原因を特定するための徹底した検査システムを確立しています。
姿勢分析ソフトによる詳細な検査、関節可動域の測定、神経伝達テストなど、専門的な検査を組み合わせることで、あなたの痛みの本当の原因を見つけ出します。原因がわかれば、それに応じた最適な施術プランをご提案できますし、日常生活での具体的な注意点もお伝えできるのです。


痛みやしびれは体からの重要なサインです。我慢し続けたり、間違った対処法を続けたりすることで、症状はどんどん悪化していきます。最悪の場合、手術が必要になったり、永続的な神経障害が残ったりする可能性もあるのです。
坐骨神経痛でお悩みの方、どんな些細なことでも構いません。一人で悩まずに、まずは私たちにご相談ください。あなたの痛みのない快適な生活を取り戻すために、全力でサポートさせていただきます。

