腸脛靭帯炎

腸脛靭帯炎とは

腸脛靭帯炎とは、太ももの外側にある腸脛靭帯という組織が、膝の外側の骨と繰り返し擦れることで炎症を起こし、膝の外側に痛みが生じる症状です。

主にランニングなどの膝の曲げ伸ばしを繰り返す運動で発症することが多いため、「ランナー膝」とも呼ばれています。腸脛靭帯は太ももの筋肉とすねの骨をつなぐ薄い組織で、この部分に過度な負荷がかかることで痛みや炎症が発生します。

ランナーにおける下肢障害の中で最大22.2%の発生率が報告されており、ランニング愛好者の約5人に1人が経験する可能性があります。特に20代から40代の男性ランナーに多く見られ、週に3回以上ランニングを行う人や、マラソン大会に参加する市民ランナーに頻発します。

また、バスケットボールやサイクリング、エアロビクスなどを行う人にも発症が見られます。近年の健康ブームやマラソンブームにより、潜在的な患者数は増加傾向にあると考えられており、腸脛靭帯炎のお悩みで当院に来院される方も多いです。

腸脛靭帯炎を放置すると、初期の運動後の軽い痛みから歩行時や日常生活でも常に痛みを感じるようになります。症状が進行すると、膝の外側だけでなく太もも全体に痛みが広がり、膝をかばうことで腰痛や足首の痛みも併発する可能性があります。

痛みで思うように体を動かせなくなり、運動習慣の中断により筋力低下や心肺機能の低下も起こってしまいます。最悪の場合、慢性的な炎症により靭帯の癒着や瘢痕化が起こり、膝の可動域制限や筋力低下を引き起こし、スポーツ復帰が困難になったり、日常生活にも支障をきたすようになってしまうのです。

腸脛靭帯炎の原因

開院以来、当院には腸脛靭帯炎でお困りの方が数多く来院されています。

当院の臨床データや施術経験から断言できるのは、腸脛靭帯炎の原因はひとつに限らず、複雑に絡み合った様々な要因が関与しているということです。

腸脛靭帯炎の原因として次のものが挙げられます。

腸脛靭帯炎はこのような複数で多岐にわたる原因によって引き起こされます。

腸脛靭帯炎の根本的な原因は、膝の屈伸運動の繰り返しによる腸脛靭帯と大腿骨外側上顆の摩擦です。特に膝が30度程度曲がった状態で最も摩擦が生じやすく、この角度での反復運動が炎症の主要な原因となっています。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかった腸脛靭帯炎でお悩みの方も諦めないでください。当院では、お一人おひとりの症状に合わせた丁寧な検査と施術で、腸脛靭帯炎の根本的な改善と再発予防を目指します。

病院とはここが違います

腸脛靭帯炎への対応は、次のようなものが一般的です。

安静・運動制限

長期間の運動制限により筋力低下や心肺機能の低下が生じ、復帰時の再発リスクが高まります。また、運動習慣の中断によるストレス増加や体重増加などの二次的な問題も発生する可能性があります。

消炎鎮痛剤の処方

胃腸障害や肝機能障害などの副作用リスクがあり、長期使用は推奨されません。また、痛みを一時的に抑えるだけで根本的な原因解決にはならず、薬物依存のリスクも考慮する必要があります。

物理療法

効果に個人差があり、継続的な通院が必要となるため時間的・経済的負担が大きくなります。また、機器による治療のみでは根本的な原因である筋力バランスや動作パターンの改善は困難です。

ステロイド注射

感染リスクや組織の脆弱化、血糖値上昇などの副作用があります。また、一時的な症状改善は得られても根本原因が解決されないため、効果が切れると症状が再発する可能性が高いです。

理学療法・リハビリテーション

改善まで長期間を要し、継続的な通院と自主トレーニングが必要です。また、指導者の技術レベルや患者の理解度により効果に差が生じ、不適切な運動により症状が悪化するリスクもあります。

腸脛靭帯炎を改善するために

まず、徹底的に検査を行いあなたの腸脛靭帯炎の原因を特定します。誤った原因に対して施術を行っても、一時的な緩和は得られても、根本的な改善には至らないためです。

当院の綿密な検査で他院では見逃しがちな腸脛靭帯炎の原因も見逃しません。腸脛靭帯炎の改善には、痛みの根本原因を特定することが最も重要です。

当院では3種類の検査を用いて、なぜ腸脛靭帯に負担がかかっているのかを詳しく調べます。多くの場合、股関節や膝関節の動きの制限、筋力バランスの崩れ、体幹の不安定性などが複合的に関わっています。的確な診断結果に基づき、最適な治療計画をご提案いたします。

当院の特徴

国家資格を持つ施術経験豊富なスタッフが、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院では腸脛靭帯炎の根本改善に向けて、独自の治療システムを採用しています。25年以上の臨床経験を持つ柔道整復師が、股関節や膝関節の機能改善、筋力バランスの調整、体幹の安定性向上を図る施術を行います。

関節本来の動きを取り戻すことで、腸脛靭帯への負担を根本から解消していきます。また、知識の共有と複数視点からの多角的分析がによって、より広い視野で患者さんの症状と向き合います。

腸脛靭帯炎によって日常生活に支障をきたしている方も、ぜひ当院にご相談ください。

腸脛靭帯炎のQ＆A

腸脛靭帯炎は自然に治りますか？

軽度の場合は適切な安静により自然治癒する可能性がありますが、根本原因を解決しなければ再発しやすく、専門的な治療が推奨されます。

腸脛靭帯炎の人がやってはいけないことは？

痛みを我慢してのランニング継続、不適切なストレッチ、急激な運動強度の増加、硬い路面での長時間運動は避けるべきです。

どのくらいの期間で治りますか？

軽度なら2-4週間、重度の場合は3-6ヶ月程度かかることがあります。個人差や治療方法により期間は大きく変わります。

ランニングはいつから再開できますか？

痛みが完全に消失し、柔軟性と筋力が回復してから段階的に再開します。通常4-8週間程度の期間が必要です。

再発しやすい症状ですか？

根本原因を解決せずに運動を再開すると再発しやすいため、筋力バランスやフォーム改善が重要です。

何科を受診すればいいですか？

整形外科やスポーツ医学科が適しています。理学療法士による運動指導も効果的です。

湿布や痛み止めは効果がありますか？

急性期の炎症抑制には一定の効果がありますが、根本的な解決にはならず、長期使用は推奨されません。

完全に治すことはできますか？

適切な治療により完全な症状改善は可能ですが、再発予防のための継続的なケアが重要です。

腸脛靭帯炎で悩まされていた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

当院の腸脛靭帯炎への専門的な施術は優れた効果を発揮し、多くの患者様が治療後、痛みが驚くほど軽減し膝の動きが良くなったと実感されています。

腸脛靭帯炎は早期の対応が回復への近道です。

症状が出始めたらすぐに対処することで、痛みからの改善までの時間を大幅に短縮できます。あなたの健康と快適な生活のために、ぜひお早めにご相談ください。