肩関節周囲炎

肩関節周囲炎とは

肩関節周囲炎とは、肩の関節を包む組織に炎症が起こることで、強い痛みと動きの制限が生じる病気です。一般的に四十肩や五十肩と呼ばれており、40代から60代に多く発症します。肩関節を構成する骨、軟骨、靱帯、腱などが老化により炎症を起こし、関節を包む袋や滑液包が癒着することで、肩の動きが著しく悪くなる状態を指します。

厚生労働省の調査によると、肩の痛みや関節痛は男性の自覚症状では第2位から第5位、女性では第1位から第3位に入るほど多くの人が悩んでいる症状です。全症例の約85%が40代から60代に集中しており、特に50代での発症が最も多いとされています。

性別では女性の方が男性よりも1.6倍程度多く発症する傾向があります。デスクワークの多い職業や運動不足の人に発症しやすく、最近では30代での発症も増加傾向にあり、肩関節周囲炎のお悩みで当院に来院される方も多いです。

肩関節周囲炎を放置すると、痛みや肩の動きの制限が数年にわたって続く可能性があります。痛みをかばって動かさないことで肩関節周辺の筋肉や組織が硬くなり、さらに動かしにくくなるという悪循環に陥ります。

最悪の場合、肩関節が完全に固まって日常生活に大きな支障をきたし、永続的な可動域制限という後遺症が残ることも。また、夜間痛による睡眠障害が続くことで、疲労回復ができず日中の活動にも影響を及ぼし、生活の質が著しく低下する恐れがあります。

肩関節周囲炎の原因

開院以来、当院には肩関節周囲炎でお困りの方が数多く来院されています。

当院の臨床データや施術経験から断言できるのは、肩関節周囲炎の原因はひとつに限らず、複雑に絡み合った様々な要因が関与しているということです。

肩関節周囲炎の原因として次のものが挙げられます。

肩関節周囲炎はこのような複数で多岐にわたる原因によって引き起こされます。

この複数の原因が引き金となり、肩関節周囲の組織に炎症が発生し、関節包の癒着や筋肉の緊張などが生じて、痛みと可動域制限が発症します。それは人によって違い、単に痛み止めを飲んだり湿布を貼るだけでは、全ての問題は取り切れません。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかった肩関節周囲炎でお悩みの方も諦めないでください。当院では、お一人おひとりの症状に合わせた丁寧な検査と施術で、肩関節周囲炎の根本的な改善と再発予防を目指します。

病院とはここが違います

肩関節周囲炎への対応は、次のようなものが一般的です。

薬物療法

消炎鎮痛剤の長期使用は胃腸障害などの副作用を引き起こす可能性があります。また、炎症や癒着自体には直接働きかけることができず、一時的な痛みの緩和にとどまることが多く、根本的な解決にならない場合があります。

物理療法

効果を実感するまでに時間がかかることが多く、継続的な通院が必要なため時間と費用の負担が発生します。また、一時的な効果にとどまる場合もあり、症状の根本改善には限界があります。

リハビリテーション

適切な負荷でのリハビリが必要で、無理なストレッチは症状を悪化させることがあります。長期間の継続が必要で結果が出るまで忍耐が必要であり、自己流で行うと効果が得られにくいのが現状です。

手術療法

麻酔や手術のリスクがあり、治療後に車の運転ができないなどの制約があります。入院が必要で費用負担も大きく、術後のリハビリを怠ると再び関節が固まってしまう可能性があります。

肩関節周囲炎を改善するために

まず、徹底的に検査を行いあなたの肩関節周囲炎の原因を特定します。誤った原因に対して施術を行っても、一時的な緩和は得られても、根本的な改善には至らないためです。

当院の綿密な検査で他院では見逃しがちな肩関節周囲炎の原因も見逃しません。的確な診断結果に基づき、最適な治療計画をご提案いたします。

当院の特徴

国家資格を持つ施術経験豊富なスタッフが、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院では、身体の変化や症状の波を見逃すことがないように、検査から施術まで同じスタッフが一貫して行うようにしています。また、知識の共有と複数視点からの多角的分析がによって、より広い視野で患者さんの症状と向き合います。

肩関節周囲炎によって日常生活に支障をきたしている方も、ぜひ当院にご相談ください。

肩関節周囲炎のQ＆A

肩関節周囲炎は自然に治りますか？

多くの場合は自然に改善しますが、完治まで1年以上かかることもあります。適切な治療により回復期間を短縮できます。

肩関節周囲炎の人がやってはいけないことは？

急性期の無理な運動や重い物を持つこと、痛みを我慢して動かすことは避けるべきです。症状を悪化させる可能性があります。

四十肩と五十肩に違いはありますか？

医学的には同じ症状で、発症年齢によって呼び名が変わるだけです。40代なら四十肩、50代なら五十肩と呼ばれます。

どのくらいの期間で治りますか？

個人差がありますが、急性期から回復期まで6ヶ月から2年程度かかることが一般的です。適切な治療で期間短縮が可能です。

痛み止めが効かないのはなぜですか？

炎症だけでなく組織の癒着や拘縮が原因のため、消炎鎮痛剤だけでは根本的な改善が困難な場合があります。

夜間痛はなぜ起こるのですか？

肩峰下圧の上昇と骨内圧の上昇により起こります。就寝時の体位や血流の変化が痛みを増強させます。

完治しますか？

多くの場合は完治しますが、個人差があります。適切な治療と継続的なケアにより良好な予後が期待できます。

肩関節周囲炎で悩まされていた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

当院の肩関節周囲炎への専門的な施術は優れた効果を発揮し、多くの患者様が治療後、痛みが驚くほど軽減し肩の動きが良くなったと実感されています。

肩関節周囲炎は早期の対応が回復への近道です。

症状が出始めたらすぐに対処することで、痛みからの改善までの時間を大幅に短縮できます。あなたの健康と快適な生活のために、ぜひお早めにご相談ください。