テニス肘

テニス肘とは

テニス肘は正式には「上腕骨外側上顆炎」と呼ばれる症状です。肘の外側から前腕にかけて痛みが生じ、特に手首を伸ばす筋肉の付着部に炎症や微小断裂が起こることで発症します。名前にテニスとついていますが、実はテニスをしない方でも発症する一般的な症状です。

日常生活の中で、ドアノブを回す、タオルを絞る、物をつかむといった何気ない動作で痛みを感じることが特徴です。特に手首を反らせる動作や、指を伸ばす動作で痛みが強くなります。痛みは肘の外側に集中し、時には前腕部まで広がることもあります。

、日本国内では年間約18,000人がテニス肘と診断されていますが、医療機関を受診していない潜在患者を含めるとさらに多くの方が悩んでいると考えられます。30～50歳代の方に多く見られ、特に女性の発症率が高い傾向にあります。

テニス肘を放置すると、初期は動作時のみの痛みだったものが、徐々に安静時にもズキズキとした痛みが続くようになります。物を持ち上げられない、ドアノブを回せないなど、日常生活の基本的な動作が困難になっていきます。

症状が進行すると、手に力が入らなくなり、徐々に筋力が低下していきます。これにより仕事の効率が落ちたり、家事が思うようにできなくなったりと、生活の質が著しく低下します。長期間放置すると、橈骨神経障害により手の感覚麻痺が発症する可能性もあります。

テニス肘の原因

開院以来、当院にはテニス肘でお困りの方が数多く来院されています。

当院の臨床データや施術経験から断言できるのは、テニス肘の原因はひとつに限らず、複雑に絡み合った様々な要因が関与しているということです。

テニス肘の原因として次のものが挙げられます。

テニス肘はこのような複数で多岐にわたる原因によって引き起こされます。

特に手首を伸ばす筋肉（短橈側手根伸筋）の付着部に負担がかかることで発症します。テニスのバックハンドストロークのような動作や、日常生活での手首を反らす動作を繰り返すことで、この部位に微小な損傷が蓄積されていきます。また、年齢とともに組織の弾力性が低下し、修復能力も衰えるため、30歳以上の方に多く見られます。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかったとしても、諦める必要はありません。テニス肘でお困りなら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

テニス肘への対応は、次のようなものが一般的です。

安静と活動制限

長期間の安静は筋力低下や関節の硬直を招く恐れがあります。また、仕事や日常生活で腕を使う必要がある場合、完全な安静を保つことは現実的に難しいことが多いです。

薬物療法

一時的な痛みの緩和には効果的ですが、根本的な治療にはなりません。長期間の薬物使用は胃腸障害などの副作用のリスクがあります。特にステロイド注射は効果が一時的で、再発率も高いという問題があります。

リハビリテーション

効果を実感するまでに時間がかかり、即効性がないため、継続が難しいことがあります。また、適切な強度や頻度で行わないと効果が出にくく、過度なトレーニングは症状を悪化させる可能性もあります。

装具療法

装具を常時装着することで皮膚のかぶれや不快感が生じることがあります。また、装着位置や圧力が不適切だと効果が得られないだけでなく、血流障害を引き起こす可能性もあります。

テニス肘を改善するために

まず、徹底的に検査を行いあなたのテニス肘の原因を特定します。誤った原因に対して施術を行っても、一時的な緩和は得られても、根本的な改善には至らないためです。

当院の綿密な検査で他院では見逃しがちなテニス肘の原因も見逃しません。的確な診断結果に基づき、最適な治療計画をご提案いたします。

まず、肘の外側の痛みの原因となっている短橈側手根伸筋を中心に、周囲の筋肉の緊張を緩和し、血流を改善する手技療法を行います。この筋肉は解剖学的に他の筋肉に覆われ圧迫されているため、専門的な知識と技術で適切にアプローチします。

また、肘関節や手首の関節の動きを改善することで、筋肉への負担を軽減します。関節の動きが制限されていると、筋肉に過度な負荷がかかり症状が悪化する原因となります。

当院の特徴

国家資格を持つ施術経験豊富なスタッフが、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院では、身体の変化や症状の波を見逃すことがないように、検査から施術まで同じスタッフが一貫して行うようにしています。また、知識の共有と複数視点からの多角的分析がによって、より広い視野で患者さんの症状と向き合います。

テニス肘によって日常生活に支障をきたしている方も、ぜひ当院にご相談ください。

テニス肘のQ＆A

テニス肘は自然に治りますか？

軽度の場合は安静にすることで自然治癒することもありますが、多くの場合は適切な治療が必要です。

テニスをしていないのになぜテニス肘になるのですか？

テニス肘はテニスプレーヤーだけでなく、パソコン作業、料理、掃除など手首を反らす動作を繰り返す方にも発症します。加齢による組織の弱化も原因の一つです。

テニス肘の人がやってはいけないことは？

痛みを誘発する動作（重い物を持つ、手首を反らす、ドアノブを回すなど）は避けるべきです。また、痛みがあるのに無理にスポーツを続けることも悪化の原因になります。

テニス肘の痛みを和らげる即効性のある方法はありますか？

急性期には冷却（アイシング）が効果的です。また、テニス肘用のサポーターの装着も即時的な痛みの軽減に役立ちます。

テニス肘とゴルフ肘の違いは何ですか？

テニス肘は肘の外側（上腕骨外側上顆）に痛みが出るのに対し、ゴルフ肘は肘の内側（上腕骨内側上顆）に痛みが出ます。原因となる動作や負担のかかる筋肉が異なりますが、どちらも過度な使用による腱の炎症です。

テニス肘の痛みと他の肘の痛みの違いは？

内耳の障害、特にメニエール病や突発性難聴などが考えられます。内耳には聴覚と平衡感覚の両方を司る器官があるため、両方の症状が同時に現れることテニス肘は肘の外側に痛みが集中し、手首を反らす動作で痛みが増強します。一方、他の肘の痛み（内側上顆炎など）は痛みの場所や誘発動作が異なります。があります。

テニス肘で悩まされていた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

当院のテニス肘への専門的な施術は優れた効果を発揮し、多くの患者様が治療後、痛みが驚くほど軽減したと実感されています。

テニス肘は早期の対応が回復への近道です。

多くの患者さんが、当院での施術を通じて日常生活の不便さから解放され仕事や趣味を思う存分楽しめるようになっています。テニス肘の痛みでお悩みの方は、ぜひ一度当院にご相談ください。経験豊富な施術者が、あなたの症状に合わせた最適な治療プランをご提案します。