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【背中の痛み】背筋を伸ばした瞬間にズキッ…右背中の激痛から姿勢改善まで
長時間のパソコン作業中に背筋を伸ばした際の急性背部痛がお悩みで来院された男性(30代/システムエンジニア)の改善事例をご紹介します。

主訴(来院時の症状)
患者は来院時、以下の症状を主に訴えていた。
- 右背部の激痛(胸椎下部から腰椎上部)
- 背部伸展不可、常時前屈位での姿勢
- 上方視での痛み増強
- 右上肢の大きな動作で背部痛が誘発
- 呼吸が浅く、深呼吸時の背部違和感
- 睡眠時の寝返りが困難
来院に至るまでの経緯
約2年前からデスクワーク中心の業務に従事し、1日8時間以上のパソコン作業を継続。以前から長時間作業による背中の丸まりと右背部緊張感は自覚していた。1週間前、いつものように長時間のパソコン作業中、不意に姿勢を正そうと背筋を伸ばした際、右の背中に激痛が走った。その瞬間から背中を伸ばすことができず、常時前屈位での生活を余儀なくされた。
近所の整形外科を受診し、筋膜炎との診断で湿布と消炎鎮痛剤を処方されたが、症状に改善が見られなかった。職場の同僚から当院での腰痛治療の改善例を聞き、症状の軽減と姿勢の改善を求め電話予約にて来院された。
検査と所見
初回検査結果は以下の通り
- 胸椎後弯の増強と腰椎前弯の減少
- 胸椎7-10番レベルでの著明な可動域制限
- 右僧帽筋中部線維と菱形筋の過緊張
- 肩甲骨の外転位固定と挙上制限
- 胸郭の可動性低下
- 頸部前方突出姿勢の固定化
長期間の不良姿勢により胸椎の過度な後弯と可動性低下が生じており、急激な姿勢変化により右側の深層背筋群に筋スパズムが発生したと分析。特に胸最長筋と棘筋の過緊張により背部伸展が制限され、代償的に肩甲骨周囲筋の緊張も増加していると判断した。
施術内容と経過
胸椎の可動性回復と右側背筋群の緊張緩和を最優先に施術を実施。胸椎7-10番の関節可動域改善のため、段階的な脊椎モビライゼーションを実施。肩甲骨周囲筋の緊張緩和として、僧帽筋、菱形筋への筋膜リリースを併用。症状軽減後は、デスクワーク環境の改善指導と、1時間おきの姿勢リセット方法を指導。

背部痛と姿勢の症状は以下のように経過した。
- 初回~8回/週1~2回の通院
-
背部伸展可能角度が徐々に拡大。3回目以降は上方視が可能となり、深呼吸時の痛みが軽減。
- 9~14回/週1回の通院
-
日常動作での痛みが大幅に軽減。ただし2時間以上の連続作業で軽度の緊張感が残存。
- 15~20回/2週間に1回の通院
-
背部の完全伸展が可能となり、右上肢の大きな動作でも痛みが出現しなくなった。姿勢の改善も実感しパソコン作業中の背中の丸まりも少なくなった。
- 21回~/月に1回の通院
-
症状の再発なく良好な状態を維持。定期的なストレッチを続け、予防的なメンテナンスを継続している。
院長からのコメント
本症例は長時間の不良姿勢により生じた胸椎可動性低下に、急激な姿勢変化が加わって発症した急性背部痛でした。筋スパズムの緩和と胸椎可動性の回復により完全改善に至りました。現在は予防的な姿勢指導とセルフケアにより、再発なく良好な状態を維持されています。

姿勢の急激な変化を避け段階的な改善が重要です!
背中の痛みでお悩みなら…
背中の痛みついて解説しているこちらのページもお読みください。


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当院では、患者様の痛みの根本の原因を特定するために、初回は問診と検査を中心に進めていきます。
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