
院長:別所お気軽にご相談ください!
最近、お尻から太ももにかけてピリピリとした痛みやしびれを感じることはありませんか?長時間のデスクワークや立ち仕事の後に、足に違和感を覚える方も多いのではないでしょうか。実は、こうした症状は坐骨神経痛の初期サインかもしれません。


大田区の荏原整体院・接骨院には、坐骨神経痛でお悩みの患者様が数多く来院されています。開院から27年の臨床経験の中で、私たちは坐骨神経痛を発症しやすい方には一定の傾向があることに気づきました。今回は、どのような方が坐骨神経痛のリスクが高いのか、そして予防のために知っておくべきポイントについて詳しくお話しします。


坐骨神経痛は誰にでも起こり得る症状ですが、特定の条件が重なると発症リスクが高まります
坐骨神経痛は人体で最も太くて長い神経である坐骨神経が圧迫されたり刺激を受けたりすることで生じる症状です。生涯有病率は43%にも上るとされており、決して珍しい症状ではありません。当院の臨床データから見えてきた、発症リスクが高い方の特徴をご紹介していきます。
まず知っておいていただきたいのは、坐骨神経痛の原因は一つに限らず、複雑に絡み合った様々な要因が関与しているということです。腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症といった疾患が背景にある場合もあれば、日常生活の姿勢や動作の積み重ねが原因となっているケースも少なくありません。
体重の増加は腰部への負担を増大させ、坐骨神経痛のリスクを高める要因の一つとなります。特に短期間での急激な体重増加は、身体がその変化に適応しきれず、腰椎や骨盤に過度なストレスがかかってしまいます。また、肥満によって腹部の重みが前方にかかることで、腰椎の前弯が強まり神経への圧迫が生じやすくなるのです。


反対に、痩せすぎて筋肉量が不足している方も注意が必要です。体幹を支える筋力が弱いと、姿勢を保持することができず腰部に負担が集中してしまいます。適度な筋肉量を維持することが、坐骨神経痛の予防には欠かせない要素と言えるでしょう。
日常的に不良姿勢を続けている方は、坐骨神経痛を発症するリスクが高まります。猫背や反り腰、片足に重心をかける立ち方、横座りやあぐらなど、骨盤や腰椎に歪みを生じさせる姿勢は要注意です。こうした姿勢を長年続けることで、徐々に身体のバランスが崩れ、特定の部位に過度な負担がかかるようになります。
また、椅子に浅く腰掛けて背もたれに寄りかかる座り方や、足を組む癖がある方も注意が必要です。これらの姿勢は骨盤の左右差を生み出し、仙腸関節の機能障害を引き起こす原因となります。当院の検査でも、左右の脚長差が2センチ以上ある患者様は珍しくありません。
坐骨神経痛の発症には年齢も大きく関係しています。ただし、年齢によって原因となる疾患や背景が異なることを理解しておく必要があります。有病割合が最も多い年代は80〜89歳と60〜69歳ですが、近年では若い世代の発症も増加傾向にあります。
若い世代の坐骨神経痛は、腰椎椎間板ヘルニアが原因となることが多く見られます。椎間板は背骨のクッションの役割を果たしていますが、急な動作や重い物を持ち上げる動作によって椎間板が飛び出し、神経を圧迫してしまうのです。デスクワークで長時間座り続ける20代から30代の会社員や、激しいスポーツをされている方に多いパターンです。
また、出産後の女性も坐骨神経痛を発症しやすい傾向にあります。妊娠・出産によって骨盤が開き、その後適切に戻らないことで骨盤の不安定性が生じ、腰部や臀部の筋肉に過度な緊張が起こります。当院でも産後の骨盤矯正と合わせて坐骨神経痛の施術を受けられる方が多くいらっしゃいます。
中高年以降になると、脊柱管狭窄症による坐骨神経痛が増加します。加齢に伴う骨の変形や靭帯の肥厚によって、脊柱管という神経の通り道が狭くなり、神経が圧迫されるのです。歩くと足に痛みやしびれが出て、しゃがんで休むと楽になる間欠性跛行という特徴的な症状が現れます。
また、長年の生活習慣の積み重ねによる影響も顕著に表れる年代です。若い頃からの姿勢の悪さや運動不足、仕事での身体の使い方などが、50代以降になって症状として顕在化することが少なくありません。
職業や日常の生活習慣も、坐骨神経痛の発症に大きく影響します。当院に来院される患者様の職業を分析すると、特定の職業に偏りがあることが分かります。
介護職や建設業など、重い物を持ち上げたり運んだりする機会が多い職業は、腰部への負担が大きくなります。特に中腰姿勢での作業が多い方は要注意です。荷物の上げ下ろしを頻繁に行うトラック運転手や引越し業者の方も、坐骨神経痛を発症しやすい傾向にあります。


反対に、長時間座り続けるデスクワークも大きなリスク要因です。座位姿勢では立位に比べて腰椎への負担が約1.4倍になるとされています。特にタクシーやトラックの運転手のように、座りながら振動を受け続ける職業は、椎間板への負担がさらに大きくなります。
美容師や調理師など、長時間立ち続ける職業も注意が必要です。立ちっぱなしの姿勢は腰部や下肢の筋肉に疲労を蓄積させ、血行不良を引き起こします。その結果、筋肉が硬くなり神経を圧迫する梨状筋症候群などを発症することがあります。
運動習慣の有無も坐骨神経痛と深く関係しています。運動不足による筋力低下は、体幹を支える力を弱め、腰部への負担を増大させます。ただし、激しすぎる運動も問題です。週末だけ急に激しいスポーツをするような習慣は、身体への負担が大きく、かえって坐骨神経痛のリスクを高めることになります。
喫煙習慣がある方も注意が必要です。喫煙は血管を収縮させ血行を悪くするため、椎間板への栄養供給が低下し、椎間板の変性を早める可能性があります。また、身体の冷えも血行不良を招き、筋肉の緊張を高める要因となります。
坐骨神経痛のリスクが高い方でも、適切な予防策を講じることで発症を防いだり、症状を軽減したりすることができます。日常生活で意識していただきたいポイントをご紹介します。
正しい姿勢を意識することが、何よりも重要な予防法です。座るときは椅子に深く腰掛け、背筋を伸ばすことを心がけてください。パソコン作業をする際は、モニターの高さを目線の高さに合わせ、キーボードは肘が90度になる位置に設置しましょう。長時間同じ姿勢を続けないよう、1時間に1回は立ち上がって軽くストレッチをすることをお勧めします。
体幹の筋力を維持することは、坐骨神経痛の予防に欠かせません。ウォーキングや水泳など、腰に負担をかけにくい有酸素運動を週に3回程度行うのが理想的です。また、体幹トレーニングやストレッチで柔軟性を保つことも大切です。ただし、既に痛みがある場合は無理をせず、専門家に相談してから運動を始めてください。
寝具の見直しも効果的です。マットレスは硬すぎず柔らかすぎない、適度な硬さのものを選びましょう。横向きで寝る際は、膝の間にクッションを挟むと骨盤の位置が安定します。また、重い物を持ち上げるときは、必ず膝を曲げてしゃがんでから持ち上げる習慣をつけてください。
坐骨神経痛は、早期に適切な対処を行うことで改善までの期間を大幅に短縮できます。軽い違和感や時々感じる痛みであっても、放置すると徐々に悪化し、歩行困難や夜間痛で睡眠が取れなくなるなど、日常生活に大きな支障をきたす可能性があります。
大田区の荏原整体院・接骨院では、3種類の検査であなたの坐骨神経痛の根本原因を特定し、一人ひとりの症状に合わせた施術計画をご提案しています。国家資格を持つ経験豊富なスタッフが、検査から施術まで責任を持って担当いたしますのでご安心ください。


もし今、お尻や太もも、ふくらはぎに痛みやしびれを感じているなら、それは身体からのSOSサインかもしれません。症状が軽いうちに対処することで、手術や薬に頼らず根本から改善することができます。一人で悩まず、どんな些細なことでも構いませんので、ぜひ一度当院にご相談ください。あなたの健康と快適な生活のために、私たちが全力でサポートいたします。

