産後の腰痛

産後の腰痛とは

産後の腰痛とは、出産後に現れる腰部の痛みや不快感のことです。出産に伴う骨盤の変化やホルモンバランスの影響、育児による身体的負担などが原因となって発症します。

厚生労働省の調査によると、産後女性の約7割が腰痛や骨盤帯痛を経験しています。特に産後4ヶ月時点で慢性的な腰痛を抱える女性のうち、約37％が産後10ヶ月まで症状が持続するとされています。

年齢層は20代後半から40代前半が中心で、初産婦よりも経産婦の方がリスクが高い傾向にあります。特に育児や家事で身体的負担の大きい専業主婦や、職場復帰により身体的・精神的ストレスを抱える働く母親に多く見られます。産褥期（出産後6〜8週間）を過ぎても続く場合があり、日常生活や育児に大きな支障をきたすことがあります。

産後の腰痛を放置すると、慢性化して長期間にわたって痛みが続く可能性があります。育児動作が困難になり、赤ちゃんの抱っこや授乳、おむつ替えなどの基本的なケアに支障をきたします。

睡眠不足と相まって症状が悪化し、うつ症状や育児ストレスの増大につながることもあります。最悪の場合、腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛などの重篤な症状に発展し、手術が必要になる可能性もあります。

また、骨盤のゆがみが定着して体型が戻らず、将来的に膝痛や股関節痛などの二次的な問題を引き起こすリスクも高まります。

産後の腰痛の原因

開院以来、当院には産後の腰痛でお困りの方が数多く来院されています。

当院の臨床データや施術経験から断言できるのは、産後の腰痛の原因はひとつに限らず、複雑に絡み合った様々な要因が関与しているということです。

産後の腰痛の原因として次のものが挙げられます。

産後の腰痛はこのような複数で多岐にわたる原因によって引き起こされます。

出産に伴うホルモンの影響で骨盤周りの靭帯が緩み、骨盤が不安定になることが主な原因です。さらに妊娠中に低下した腹筋の筋力や、育児による前かがみ姿勢の継続、睡眠不足による筋肉疲労の蓄積などが複合的に作用して発症します。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかった産後の腰痛でお悩みの方も諦めないでください。当院では、お一人おひとりの症状に合わせた丁寧な検査と施術で、産後の腰痛の根本的な改善と再発予防を目指します。

病院とはここが違います

産後の腰痛への対応は、次のようなものが一般的です。

薬物療法

授乳中の場合、薬剤の母乳への移行を考慮する必要があり、使用できる薬剤が限定されます。また、根本的な原因である骨盤のゆがみや筋力低下は改善されないため、薬剤を中止すると症状が再発する可能性があります。

理学療法

効果を実感するまでに時間がかかり、継続的な通院が必要です。育児で忙しい産後女性にとって、定期的な通院は負担となることがあります。また、個人の状態に合わない運動を行うと症状が悪化するリスクもあります。

装具療法

一時的な症状軽減は期待できますが、装具に依存してしまい自然な筋力回復が妨げられる可能性があります。また、長期間の使用により皮膚トラブルや筋力低下を招くことがあります。

注射療法

効果は一時的であり、根本的な改善にはつながりません。また、感染リスクや副作用の可能性があり、授乳中の場合は特に慎重な判断が必要です。繰り返し注射を行うことで組織の損傷リスクも高まります。

産後の腰痛を改善するために

まず、徹底的に検査を行いあなたの産後の腰痛の原因を特定します。誤った原因に対して施術を行っても、一時的な緩和は得られても、根本的な改善には至らないためです。

当院の綿密な検査で他院では見逃しがちな産後の腰痛の原因も見逃しません。的確な診断結果に基づき、最適な治療計画をご提案いたします。

当院の特徴

国家資格を持つ施術経験豊富なスタッフが、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院では、身体の変化や症状の波を見逃すことがないように、検査から施術まで同じスタッフが一貫して行うようにしています。また、知識の共有と複数視点からの多角的分析がによって、より広い視野で患者さんの症状と向き合います。

産後の腰痛によって日常生活に支障をきたしている方も、ぜひ当院にご相談ください。

産後の腰痛のQ＆A

産後の腰痛は自然に治りますか？

軽度の場合は産褥期終了とともに改善することもありますが、適切なケアを行わないと慢性化するリスクがあります。早期の治療が重要です。

産後の腰痛の人がやってはいけないことは？

重いものを持つ、長時間同じ姿勢を続ける、急激な動作、無理な運動は避けるべきです。正しい姿勢と動作を心がけることが大切です。

いつまで腰痛が続くのでしょうか？

個人差がありますが、適切な治療により数週間から数ヶ月で改善することが多いです。放置すると長期化する可能性があります。

授乳中でも安全な治療法はありますか？

手技療法や運動療法、物理療法など薬剤を使わない治療法が安全で効果的です。当院では授乳中の方にも安心して受けていただける施術を行っています。

骨盤矯正は効果がありますか？

産後の骨盤の歪みを整えることで腰痛の根本的な改善が期待できます。ただし、正しい技術と知識を持った施術者による治療が重要です。

腰痛があっても運動していいですか？

適切な指導のもとで行う軽い運動は回復を促進しますが、自己判断は避けるべきです。専門家のアドバイスを受けることをお勧めします。

赤ちゃんを抱っこしても大丈夫ですか？

正しい姿勢と抱き方を心がければ問題ありませんが、長時間は避けましょう。抱っこの仕方についてもアドバイスいたします。

産後の腰痛で悩まされていた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

当院の産後の腰痛への専門的な施術は優れた効果を発揮し、多くの患者様が治療後、痛みが驚くほど軽減し腰の動きが良くなったと実感されています。

産後の腰痛は早期の対応が回復への近道です。

症状が出始めたらすぐに対処することで、痛みからの改善までの時間を大幅に短縮できます。あなたの健康と快適な生活のために、ぜひお早めにご相談ください。