産後の尿漏れ

産後の尿漏れの症例報告

産後の尿漏れとは

産後の尿漏れとは、出産後に自分の意思とは関係なく尿が漏れてしまう症状です。妊娠・出産によって骨盤底筋群という筋肉が緩んだり損傷したりすることで、膀胱や尿道を支える力が弱くなります。くしゃみや咳などでお腹に力が入った時や、急に尿意を感じた時に尿が漏れてしまいます。

産後1ヶ月時点で約27％の女性が尿漏れを経験しており、そのうち約45％の方が産後3ヶ月経っても症状が続いています。特に経腟分娩では約30％、帝王切開でも約12％の方に症状が見られます。

また、年齢による差も顕著で、初回分娩年齢が31歳以上の方、経産婦、長時間の分娩を経験した方、会陰切開などの医療介入があった方に多い傾向があり、産後の尿漏れのお悩みで当院に来院される方も多いです。

産後の尿漏れを放置すると、症状が慢性化し年齢とともに悪化する可能性があります。日常生活では外出を控えるようになり、好きなスポーツや運動ができなくなってしまいます。精神的なストレスから育児に支障をきたし、パートナーとの関係性にも影響を与える場合があります。

産後の尿漏れによる不安感から自律神経の乱れが生じ、さらに症状が悪化するという悪循環に陥ることも。また、常に尿漏れパッドに頼る生活となり、経済的な負担も増加します。最悪の場合、将来的に手術が必要になったり、高齢になってからより重篤な尿失禁に発展するリスクが高まります。

産後の尿漏れの原因

開院以来、当院には産後の尿漏れでお困りの方が数多く来院されています。

当院の臨床データや施術経験から断言できるのは、産後の尿漏れの原因はひとつに限らず、複雑に絡み合った様々な要因が関与しているということです。

産後の尿漏れの原因として次のものが挙げられます。

産後の尿漏れはこのような複数で多岐にわたる原因によって引き起こされます。

多くの場合は様々な要因により骨盤底筋群の機能が低下し、膀胱や尿道を適切に支えることができなくなることで産後の尿漏れが起こります。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

産婦人科で改善しなかった産後の尿漏れでお悩みの方も諦めないでください。当院では、お一人おひとりの症状に合わせた丁寧な検査と施術で、産後の尿漏れの根本的な改善と再発予防を目指します。

病院とはここが違います

産後の尿漏れへの対応は、次のようなものが一般的です。

骨盤底筋体操

正しい筋肉を意識して収縮させることが難しく、間違った方法で行うと効果が得られません。継続的な実施が必要で、効果を実感するまでに数ヶ月かかる場合があります。また、骨盤の歪みが根本原因の場合、体操だけでは限界があります。

薬物療法

口の渇きや便秘などの副作用が現れることがあり、長期服用による身体への負担が懸念されます。また、薬の効果は一時的で、服用を中止すると症状が再発する可能性が高いです。

電気刺激療法

通院回数が多く時間的負担が大きく、効果に個人差があります。また、機器による刺激に不快感を覚える方もおり、根本的な骨盤の問題は解決されません。

手術療法

身体への侵襲性が高く、感染や出血などの合併症リスクがあります。また、手術後も再発の可能性があり、将来的な妊娠・出産への影響も考慮する必要があります。

産後の尿漏れを改善するために

まず、徹底的に検査を行いあなたの産後の尿漏れの原因を特定します。誤った原因に対して施術を行っても、一時的な緩和は得られても、根本的な改善には至らないためです。

当院の綿密な検査で他院では見逃しがちな産後の尿漏れの原因も見逃しません。的確な診断結果に基づき、最適な治療計画をご提案いたします。

当院の特徴

国家資格を持つ施術経験豊富なスタッフが、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院では、身体の変化や症状の波を見逃すことがないように、検査から施術まで同じスタッフが一貫して行うようにしています。また、知識の共有と複数視点からの多角的分析がによって、より広い視野で患者さんの症状と向き合います。

産後の尿漏れによって日常生活に支障をきたしている方も、ぜひ当院にご相談ください。

産後の尿漏れのQ＆A

産後の尿漏れは自然に治りますか？

多くの場合、産後3-4ヶ月で自然回復しますが、約45％の方は3ヶ月経っても症状が続きます。適切な治療により改善の可能性は高まります。

産後の尿漏れの人がやってはいけないことは？

重い荷物を持つ、激しい腹筋運動、産後すぐのガードル着用は避けましょう。これらは骨盤底筋に負担をかけ症状を悪化させる可能性があります。

骨盤底筋体操はいつから始めればいいですか？

会陰の痛みが治まった産後2-3週間頃から開始できます。ただし、正しい方法で行うことが重要なので専門家の指導を受けることをお勧めします。

帝王切開でも尿漏れは起こりますか？

はい、妊娠中の骨盤底筋への負荷やホルモンの影響により、帝王切開でも約12％の方に尿漏れが起こります。経腟分娩より頻度は低いですが注意が必要です。

第二子の妊娠で症状は悪化しますか？

適切な治療で骨盤底筋の機能が回復していれば、必ずしも悪化するわけではありません。妊娠前に根本的な改善を図ることが重要です。

症状が改善するまでどのくらいかかりますか？

個人差がありますが、適切な治療により1-3ヶ月で改善を実感される方が多いです。継続的な治療とセルフケアが重要になります。

完治する可能性はありますか？

はい、適切な治療により完治する可能性は十分にあります。骨盤の歪みを整え、筋力を回復させることで根本的な改善が期待できます。

予防方法はありますか？

妊娠中からの骨盤底筋体操、正しい姿勢の維持、適度な運動、骨盤ケアなどが予防に効果的です。妊娠前からの体づくりも重要です。

産後の尿漏れで悩まされていた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

当院の産後の尿漏れへの専門的な施術は優れた効果を発揮し、多くの患者様が治療後、症状が驚くほど軽減し骨盤底筋の機能が良くなったと実感されています。

産後の尿漏れは早期の対応が回復への近道です。

症状が出始めたらすぐに対処することで、症状からの改善までの時間を大幅に短縮できます。あなたの健康と快適な生活のために、ぜひお早めにご相談ください。