手首の痛み

手首の痛みとは

手首の痛みとは、手首やその周囲に生じる痛みの総称です。原因によってさまざまな痛み方があり、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。手首の捻挫や骨折などの怪我、手首の使い過ぎによる腱鞘炎、ドケルバン病、手根管症候群などが考えられます。

痛みの程度や場所は症状によって異なり、重症の場合は手首の曲げ伸ばしや捻りの動作が困難になることもあります。特に産後の女性では約35.2%が手や手首の痛みを経験しているという調査結果もあります。初産婦では48.9%、経産婦では24.9%と高い割合で症状が見られます。

年齢層としては、若年層から高齢者まで幅広く発症しますが、特に20〜40代ではスマートフォンやパソコン操作による腱鞘炎、30〜40代女性では産後のドケルバン病、50代以上では関節リウマチや骨粗しょう症に伴う手首の痛みが多く見られます。職業別では、デスクワークが多いIT関連職、繰り返し手首を使う調理師や美容師、重い物を持つ介護職や保育士などが発症しやすい傾向にあります。

手首の痛みを放置すると、症状が悪化し、完治までに時間がかかるようになります。初期段階では保存療法で改善が見込める症状も、放置することで親指や前腕にまで痛みが広がり、日常生活に大きな支障をきたすようになります。

特にドケルバン病などの腱鞘炎を放置した場合、関節が固まって動かしにくくなり、最終的には手術が必要になるリスクも高まります。また、手根管症候群を放置すると、しびれや感覚障害が進行し、親指から中指の感覚が鈍くなり、物をつかむ力が著しく低下します。

手首の痛みの原因

開院以来、当院には手首の痛みでお困りの方が数多く来院されています。

当院の臨床データや施術経験から断言できるのは、手首の痛みの原因はひとつに限らず、複雑に絡み合った様々な要因が関与しているということです。

手首の痛みの原因として次のものが挙げられます。

手首の痛みはこのような複数で多岐にわたる原因によって引き起こされます。

腱鞘炎は手首の腱とその周囲の腱鞘に炎症が起きる状態で、繰り返しの動作や過度の使用により発症します。特にパソコン作業やスマートフォンの長時間使用が原因となることが多いです。ドケルバン病は親指の付け根にある腱鞘に炎症が起きる疾患で、特に産後の女性や子どもを抱きかかえることが多い母親に発症しやすいとされています。

手根管症候群は手首の神経（正中神経）が圧迫されることで起こる疾患で、手のひらや指、手首の付け根あたりに痛みや違和感、しびれが生じます。TFCC損傷は手首の小指側にある三角繊維軟骨複合体が損傷する状態で、手首をひねったり小指側に曲げたりすると痛みが生じます。

これらの原因が引き金となり、手首の関節や腱、神経に問題が生じ、痛みやしびれが発生します。一人の原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院とはここが違います

手首の痛みへの対応は、次のようなものが一般的です。

薬物療法

消炎鎮痛剤の長期使用は胃腸障害や肝機能障害などの副作用リスクがあります。また、痛みを一時的に抑えるだけで根本的な原因を解決するものではないため、薬の効果が切れると再び痛みが出現することが多いです。

固定療法（サポーター・装具）

長期間の固定は筋力低下や関節拘縮を引き起こす可能性があります。また、日常生活での動作制限が大きく、仕事や家事に支障をきたすことがあります。

リハビリテーション

効果を実感するまでに時間がかかり、定期的な通院が必要となります。また、自宅でのエクササイズの継続が求められるため、忙しい生活の中で実践するのが難しい場合があります。不適切な方法で行うと症状が悪化するリスクもあります。

ステロイド注射

一時的な効果は高いものの、頻繁な注射は腱の弱体化や断裂リスクを高めます。また、注射時の痛みや感染リスク、皮下組織の萎縮などの副作用があります。根本的な解決にはならず、効果の持続期間も個人差が大きいです。

手首の痛みを改善するために

まず、徹底的に検査を行いあなたの手首の痛みの原因を特定します。誤った原因に対して施術を行っても、一時的な緩和は得られても、根本的な改善には至らないためです。

当院の綿密な検査で他院では見逃しがちな手首の痛みの原因も見逃しません。的確な診断結果に基づき、最適な治療計画をご提案いたします。手首だけでなく、肩や肘、首など関連する部位も含めた総合的な施術を行うことで、より効果的な改善を目指します。

当院の特徴

国家資格を持つ施術経験豊富なスタッフが、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院では、身体の変化や症状の波を見逃すことがないように、検査から施術まで同じスタッフが一貫して行うようにしています。また、知識の共有と複数視点からの多角的分析がによって、より広い視野で患者さんの症状と向き合います。

さらに、当院では手首の痛みの原因となる生活習慣や姿勢の改善方法もアドバイスします。パソコン作業の姿勢や休憩の取り方、スマートフォンの持ち方など、日常生活での注意点をお伝えすることで、施術効果を長続きさせる工夫をしています。

手首の痛みのQ＆A

手首の痛みは自然に治りますか？

軽度の場合は安静にすることで自然に治ることもありますが、多くの場合は適切な治療が必要です。特にドケルバン病などは放置すると症状が悪化し、完治までの期間が長くなります。早期の適切な対応が重要です。

手首の痛みがある人がやってはいけないことは？

痛みを感じる動作の繰り返し、重い物の持ち上げ、手首に負担をかける姿勢の継続はやめるべきです。また、我慢して使い続けることも症状を悪化させるため避けてください。

腱鞘炎とドケルバン病の違いは何ですか？

腱鞘炎は腱とその周囲の腱鞘に炎症が起きる状態の総称です。一方、ドケルバン病は特に親指の付け根にある特定の腱鞘に炎症が起きる疾患で、腱鞘炎の一種と言えます。

手首の痛みに温めるべきか冷やすべきか？

急性期（発症から48時間以内）は冷却して炎症を抑え、慢性期には温めて血流を改善するのが一般的です。ただし、症状によって適切な方法は異なるため、専門家に相談することをお勧めします。

手首の痛みが夜間に悪化するのはなぜですか？

就寝中に無意識に手首を曲げた状態で寝ることで、神経や腱への圧迫が増すためです。特に手根管症候群では夜間の痛みやしびれが特徴的で、睡眠を妨げることがあります。

手首の痛みに効果的なストレッチはありますか？

手首を優しく回す運動や、指を広げたり閉じたりする運動が効果的です。ただし、痛みが強い場合は無理にストレッチせず、専門家の指導を受けることをお勧めします。

手首の痛みで悩まされていた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

当院の手首の痛みへの専門的な施術は優れた効果を発揮し、多くの患者様が治療後、痛みが驚くほど軽減したと実感されています。

手首の痛みは早期の対応が回復への近道です。

当院では、手首の痛みの根本原因にアプローチする施術を行い、多くの患者様に喜びの声をいただいています。「もう諦めていた手作業の趣味が再開できた」「子どもを抱っこできるようになって本当に嬉しい」など、生活の質が向上したという声を多数いただいています。

手首の痛みでお悩みの方は、ぜひ一度当院にご相談ください。あなたの症状に合わせた最適な施術プランをご提案し、痛みのない快適な生活を取り戻すお手伝いをいたします。