巻き肩

巻き肩とは

巻き肩とは、肩甲骨が前方に突き出し、肩が内側に巻き込まれた姿勢の状態を指します。横から見ると、耳の位置よりも肩が前に出ており、両腕が肩幅よりも内側に入っています。この状態では肩から胸にかけての筋肉が縮こまり、様々な不調を引き起こす原因となります。

近年、スマートフォンやパソコンの普及により巻き肩に悩む人が急増しています。特に2020年以降、リモートワークの増加に伴い、「スマホ巻き肩」の患者数が顕著に増加しました。

デスクワーカーやIT関連職種の方々に多く見られますが、最近ではスマートフォンの長時間使用により、学生や高齢者にも広がっています。特に長時間同じ姿勢でスマートフォンやタブレットを操作する習慣のある方は、巻き肩になるリスクが高いと言えます。

巻き肩を放置すると、様々な身体の不調が現れてきます。まず、首から肩、上半身の筋肉が縮んだままとなり、肩こりや首こりが慢性化します。この状態が続くと、肩から首にかけての血行不良により、緊張性頭痛を引き起こしやすくなります。

また、胸部が狭まることで肺の容量が制限され、呼吸が浅くなり、息苦しさを感じることがあります。さらに深刻な場合、胸郭出口症候群と呼ばれる状態を引き起こし、腕や手のしびれや痛みが生じることがあります。

巻き肩の原因

開院以来、当院には巻き肩でお困りの方が数多く来院されています。

当院の臨床データや施術経験から断言できるのは、巻き肩の原因はひとつに限らず、複雑に絡み合った様々な要因が関与しているということです。

巻き肩の原因として次のものが挙げられます。

巻き肩はこのような複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされます。一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには適切な検査が何より重要になります。

長年の巻き肩でお困りの方も、諦めないでください。当院では、お一人おひとりの症状に合わせた丁寧な検査と施術で、根本的な改善と再発予防を目指します。

病院とはここが違います

巻き肩への対応は、次のようなものが一般的です。

装具による姿勢矯正

根本的な筋力バランスの改善がなければ、持続的な効果は得られません。姿勢矯正具に頼りすぎると、本来自分の筋肉で支えるべき姿勢を装具に依存してしまい、かえって筋力低下を招くこともあります。

理学療法

保険適用の範囲内では時間的制約があり、十分な治療を受けられないこともあります。また、巻き肩の原因が複合的な場合、理学療法だけでは対応しきれないことがあります。

マッサージ療法

一時的な緩和は得られますが、根本的な原因を解決しないため、効果が持続しないことが多いです。また、マッサージだけでは筋力バランスの改善や正しい姿勢習慣の獲得には繋がりにくく、定期的に受け続ける必要があります。

巻き肩を改善するために

まず、徹底的に検査を行いあなたの巻き肩の原因を特定します。誤った原因に対して施術を行っても、一時的な緩和は得られても、根本的な改善には至らないためです。

当院の綿密な検査で他院では見逃しがちな巻き肩の原因も見逃しません。的確な診断結果に基づき、最適な治療計画をご提案いたします。

当院の特徴

国家資格を持つ施術経験豊富なスタッフが、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院では、身体の変化や症状の波を見逃すことがないように、検査から施術まで同じスタッフが一貫して行うようにしています。また、知識の共有と複数視点からの多角的分析がによって、より広い視野で患者さんの症状と向き合います。

巻き肩を繰り返し、改善せずにどこに行って良いかわからない方や、マッサージで効果が期待できなかった方も諦めずにぜひご相談ください。当院の巻き肩への専門的なアプローチで、あなたの悩みを解決に導きます。

巻き肩のQ＆A

巻き肩は自然に治りますか？

残念ながら、巻き肩は自然に治ることはほとんどありません。むしろ放置すると徐々に悪化する傾向があります。日常生活での姿勢改善と適切なストレッチ・トレーニングを継続的に行うことで改善が期待できます。

巻き肩の人がやってはいけないことは？

長時間同じ姿勢でのスマホ操作やデスクワーク、前かがみの姿勢を続けることは避けるべきです。また、胸筋だけを鍛えて背中の筋肉を鍛えないアンバランスなトレーニングも巻き肩を悪化させます。

巻き肩と猫背の違いは何ですか？

巻き肩は肩が内向きに丸くなり両腕が肩幅より内側に入った状態で、猫背は背中全体が丸まっている状態です。巻き肩は背筋が伸びていても起こり得ますが、両方が同時に起こることも多いです。

スマホの使用と巻き肩には関係がありますか？

非常に強い関係があります。スマホを見る際の「覗き込み姿勢」は首が前に出て肩が内側に巻き込まれやすく、長時間続けると筋肉のバランスが崩れ巻き肩を促進します。

子供の巻き肩も心配すべきですか？

はい、子供の巻き肩も注意が必要です。成長期の姿勢の悪さは将来的な骨格形成に影響を与える可能性があります。特にスマホやゲーム機の使用時間が長い子供は要注意です。

デスクワークをしていると巻き肩は避けられないのですか？

避けられます。デスクワークでも定期的な休憩と姿勢チェック、適切なワークステーションの設定（モニターの高さ調整など）、そして日常的なストレッチを行うことで巻き肩を予防できます。

巻き肩で悩まされていた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

当院の巻き肩への専門的な施術は優れた効果を発揮し、多くの患者様が治療後、姿勢が良くなり肩周りの動きが良くなったと実感されています。

巻き肩は早期の対応が回復への近道です。

肩が内巻きになり始めたらすぐに対処することで、巻き肩の改善までの時間を大幅に短縮できます。あなたの健康と快適な生活のために、ぜひお早めにご相談ください。