反り腰

反り腰とは

反り腰とは、背骨のS字カーブのうち、腰椎（腰の部分の背骨）の反りが過度に強くなった状態です。正常な姿勢では骨盤が真っすぐに立ち、背骨がゆるやかなS字カーブを描いています。しかし反り腰では骨盤が前に傾き、腰が過剰に反った状態になります。

見た目の特徴として、お尻が突き出る「出っ尻」やお腹がぽっこり出る傾向があります。この状態が続くと腰部に過度な負担がかかり、慢性的な腰痛の原因となります。特に立ち仕事や長時間のデスクワークで症状が悪化することが多いです。

また、性別による差も顕著で、男性12.5％に対し女性は27.6％と、女性の方がめまいに悩む割合が高くなっています。研究によれば、就労している人の方がめまいが重症化しやすく、特にデスクワークなど長時間同じ姿勢を続ける職業の方に多い傾向があり、めまいのお悩みで当院に来院される方も多いです。

反り腰を放置すると、腰椎への負担が蓄積し、慢性的な腰痛が悪化していきます。初期は疲労時や長時間同じ姿勢を続けた後にのみ痛みを感じていたのが、次第に日常的な動作でも痛みを感じるようになります。

さらに進行すると、腰部脊柱管狭窄症を引き起こし脊髄が圧迫されて足のしびれや痛みが生じることがあります。また梨状筋症候群（坐骨神経痛）を発症し、お尻や足の痛みや痺れに悩まされるようになることも少なくありません。

反り腰の原因

開院以来、当院には反り腰でお困りの方が数多く来院されています。

当院の臨床データや施術経験から断言できるのは、反り腰の原因はひとつに限らず、複雑に絡み合った様々な要因が関与しているということです。

反り腰の原因として次のものが挙げられます。

反り腰はこのような複数で多岐にわたる原因によって引き起こされます。

正しい姿勢を保つための筋力が低下すると、骨盤が前傾しバランスを取るために腰が反ってしまいます。デスクワークなどで長時間同じ姿勢を続けると、腰への負担を軽減しようとして無意識に反り腰の姿勢をとることがあります。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

長年の反り腰でお困りの方も、諦めないでください。当院では、お一人おひとりの症状に合わせた丁寧な検査と施術で、根本的な改善と再発予防を目指します。

病院とはここが違います

反り腰への対応は、次のようなものが一般的です。

理学療法

効果が出るまでに時間がかかり、継続的な通院が必要です。保険適用の範囲が限られる場合があります。また、一般的なリハビリでは個人の姿勢の特性に合わせた細かい調整が難しいことがあります。

コルセットなどの装具療法

長期使用により筋力低下を招くリスクがあります。根本的な姿勢改善にはつながりにくいです。また、装着感の不快さから継続使用が難しく、外した際に急に負担がかかることもあります。

薬物療法

一時的な痛みの緩和にとどまり、根本的な解決にはなりません。長期使用による副作用のリスクがあります。薬の効果が切れると痛みが再発するため、依存性の問題も生じることがあります。

反り腰を改善するために

まず、徹底的に検査を行いあなたの反り腰の原因を特定します。誤った原因に対して施術を行っても、一時的な緩和は得られても、根本的な改善には至らないためです。

当院の綿密な検査で他院では見逃しがちな反り腰の原因も見逃しません。的確な診断結果に基づき、最適な治療計画をご提案いたします。

当院の特徴

国家資格を持つ施術経験豊富なスタッフが、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院では、身体の変化や症状の波を見逃すことがないように、検査から施術まで同じスタッフが一貫して行うようにしています。また、知識の共有と複数視点からの多角的分析がによって、より広い視野で患者さんの症状と向き合います。

骨盤の位置を調整する専門的な施術と、姿勢改善のためのエクササイズ指導を組み合わせて行います。また、日常生活での姿勢指導も重視し、座り方や立ち方、歩き方などの改善点をアドバイスします。

反り腰のQ＆A

反り腰は自然に治りますか？

反り腰は自然に治ることは少なく、適切な対処をしないと徐々に悪化する傾向があります。筋力バランスの改善や姿勢の見直しなど、積極的なアプローチが必要です。

反り腰の人がやってはいけないことは？

腰を過度に反らせる動作や姿勢は避けるべきです。高いヒールの長時間着用、重い物の不適切な持ち方、腹筋運動の一部（特に足上げなど腰に負担がかかるもの）は症状を悪化させる可能性があります。

反り腰の簡単なセルフチェック方法はありますか？

壁に背中をつけて立ち、かかと・お尻・肩甲骨・後頭部を壁につけた状態で、腰と壁の間に手のひらを入れてみてください。両手が入るほど隙間があれば反り腰の可能性が高いです。また、仰向けに寝て足を伸ばした時に腰に負担を感じる場合も要注意です。

反り腰に良い寝方はありますか？

仰向けで寝る場合は、膝の下に小さな枕やクッションを入れると腰の負担が軽減されます。横向きで寝る場合は、膝の間に枕を挟むと良いでしょう。マットレスは硬すぎず柔らかすぎないものが理想的です。

反り腰と骨盤の歪みは関係ありますか？

非常に密接な関係があります。骨盤が前傾すると、バランスを取るために腰が反り、反り腰になります。逆に反り腰が長期間続くと、骨盤の位置が固定化され、歪みが生じやすくなります。両者は相互に影響し合うため、改善には両方へのアプローチが必要です。

反り腰で悩まされていた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

当院の反り腰への専門的な施術は優れた効果を発揮し、多くの患者様が治療後、姿勢が良くなり腰回りの動きが良くなったと実感されています。

反り腰は早期の対応が回復への近道です。

腰の反りを感じ始めたらすぐに対処することで、反り腰の改善までの時間を大幅に短縮できます。あなたの健康と快適な生活のために、ぜひお早めにご相談ください。