上腕骨内側上顆炎

上腕骨内側上顆炎とは

上腕骨内側上顆炎とは、肘の内側にある骨の出っ張り部分（内側上顆）に付着している筋肉や腱が炎症を起こす症状です。手首を曲げたり指を握ったりする筋肉が繰り返し使われることで、その付け根部分に負担がかかり痛みが生じます。

ゴルフのスイング動作で起こりやすいため「ゴルフ肘」とも呼ばれますが、スポーツをしない方でも日常生活の動作で発症することがあります。厚生労働省の国民生活基礎調査によると、肘関節の痛みを訴える人は年々増加傾向にあり、特に40歳以上の中高年層で多く見られます。

上腕骨内側上顆炎の正確な統計データは限られていますが、整形外科を受診する肘の痛みの患者のうち約20-30%を占めると推定されており、全国で数十万人が悩んでいると考えられています。

上腕骨内側上顆炎を放置すると、慢性的な痛みが続き日常生活に大きな支障をきたします。軽い物を持つだけでも激痛が走るようになり、家事や仕事に集中できなくなります。

また、痛みをかばうことで肩や首にも負担がかかり、全身のバランスが崩れる可能性があります。夜間の痛みにより睡眠の質が低下し、精神的なストレスも蓄積していきます。

最悪の場合、腱の変性が進行し、手術が必要になったり、完全に元の状態に戻らなくなるリスクもあります。好きなスポーツを諦めざるを得なくなったり、職業上の作業に支障をきたすなど、生活の質が大幅に低下してしまう恐れがあります。

上腕骨内側上顆炎の原因

開院以来、当院には上腕骨内側上顆炎でお困りの方が数多く来院されています。

当院の臨床データや施術経験から断言できるのは、上腕骨内側上顆炎の原因はひとつに限らず、複雑に絡み合った様々な要因が関与しているということです。

上腕骨内側上顆炎の原因として次のものが挙げられます。

上腕骨内側上顆炎はこのような複数で多岐にわたる原因によって引き起こされます。

この複数の原因が引き金となり、肘関節周囲の筋肉や腱に過度な負担がかかり、炎症や微細な損傷が発生します。それは人によって違い、単に患部を冷やしたり湿布を貼るだけでは、全ての問題は取り切れません。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかった上腕骨内側上顆炎でお悩みの方も諦めないでください。当院では、お一人おひとりの症状に合わせた丁寧な検査と施術で、上腕骨内側上顆炎の根本的な改善と再発予防を目指します。

病院とはここが違います

上腕骨内側上顆炎への対応は、次のようなものが一般的です。

湿布薬・痛み止めの処方

一時的な痛みの軽減効果はありますが、根本的な原因の解決にはならず、薬の効果が切れると再び痛みが現れます。長期使用により胃腸障害などの副作用のリスクもあります。

注射療法

即効性はありますが効果は一時的で、繰り返し注射が必要になることがあります。また、感染や神経損傷などのリスクも伴います。

物理療法

継続的な通院が必要で、効果を実感するまでに時間がかかることがあります。症状によっては効果が限定的な場合もあります。

装具療法

動作の制限により日常生活に不便を感じることがあり、根本的な筋力改善にはつながりません。

手術療法

手術による合併症のリスクがあり、術後のリハビリに長期間を要します。また、完全に元の状態に戻る保証はありません。

上腕骨内側上顆炎を改善するために

まず、徹底的に検査を行いあなたの上腕骨内側上顆炎の原因を特定します。誤った原因に対して施術を行っても、一時的な緩和は得られても、根本的な改善には至らないためです。

当院の綿密な検査で他院では見逃しがちな上腕骨内側上顆炎の原因も見逃しません。的確な診断結果に基づき、最適な治療計画をご提案いたします。

当院の特徴

国家資格を持つ施術経験豊富なスタッフが、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院では、身体の変化や症状の波を見逃すことがないように、検査から施術まで同じスタッフが一貫して行うようにしています。また、知識の共有と複数視点からの多角的分析がによって、より広い視野で患者さんの症状と向き合います。

上腕骨内側上顆炎によって日常生活に支障をきたしている方も、ぜひ当院にご相談ください。

上腕骨内側上顆炎のQ＆A

上腕骨内側上顆炎は自然に治りますか？

軽度の場合は安静にすることで自然治癒することもありますが、多くの場合は適切な治療が必要です。放置すると慢性化しやすいため早期の対処が重要です。

上腕骨内側上顆炎の人がやってはいけないことは？

痛みを我慢して無理にスポーツや作業を続けることは避けましょう。また、患部を強く押したり、無理なストレッチも症状を悪化させる可能性があります。

ゴルフ肘とテニス肘の違いは何ですか？

ゴルフ肘は肘の内側が痛み、テニス肘は肘の外側が痛むという違いがあります。原因となる筋肉や動作も異なり、治療法も若干変わってきます。

どのくらいの期間で治りますか？

症状の程度や治療法により異なりますが、適切な治療を行えば軽度なら数週間、重度でも数ヶ月で改善することが多いです。早期治療ほど回復も早くなります。

再発しやすい症状ですか？

根本的な原因を解決せずに表面的な治療のみを行った場合、再発しやすい傾向があります。正しいフォームの習得や筋力バランスの改善が重要です。

両肘同時に発症することはありますか？

可能性はありますが、多くの場合は利き手側に発症します。ただし、片方をかばうことでもう片方にも負担がかかり発症することがあります。

完治は可能ですか？

適切な治療と生活習慣の改善により完治は十分可能です。ただし、慢性化した場合や腱の変性が進んだ場合は完全な回復に時間がかかることがあります。

日常生活で気をつけることはありますか？

重い物を持つ時は両手で持つ、長時間同じ動作を続けない、適度な休息を取るなど、肘への負担を軽減する工夫が大切です。

マッサージやストレッチは効果的ですか？

適切に行えば効果的ですが、炎症が強い急性期には避けるべきです。専門家の指導のもとで正しい方法で行うことが重要です。

冷やすべきか温めるべきかどちらが良いですか？

急性期の炎症が強い時は冷やし、慢性期になったら温めることが一般的です。症状の段階に応じて適切な対処法を選択することが大切です。

上腕骨内側上顆炎で悩まされていた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

当院の上腕骨内側上顆炎への専門的な施術は優れた効果を発揮し、多くの患者様が治療後、痛みが驚くほど軽減し肘の動きが良くなったと実感されています。

上腕骨内側上顆炎は早期の対応が回復への近道です。

症状が出始めたらすぐに対処することで、痛みからの改善までの時間を大幅に短縮できます。あなたの健康と快適な生活のために、ぜひお早めにご相談ください。