腓骨筋腱炎

腓骨筋腱炎とは

腓骨筋腱炎とは、すねの外側から外くるぶしの後ろを通って足の裏まで伸びている腓骨筋という筋肉の腱に炎症が起こる病気です。主に足首の外側、特に外くるぶしの後ろ側あたりに痛みや腫れが現れます。

歩いたり走ったりする際に足を地面につく瞬間や蹴り出す瞬間に強い痛みを感じるのが特徴です。厚生労働省の国民生活基礎調査によると、足関節・足部の症状で悩む人は全国で約180万人と推定されています。

その中でも腓骨筋腱炎は、特にランニングや陸上競技を行う人に多く見られ、スポーツ愛好者の約5-10%が経験するとされています。近年のランニングブームにより患者数は増加傾向にあり、腓骨筋腱炎のお悩みで当院に来院される方も多いです。

腓骨筋腱炎を放置すると、慢性的な炎症により腱の変性が進行し、完全断裂のリスクが高まります。また、痛みをかばうことで歩き方が変わり、膝や腰、反対側の足にも負担がかかって二次的な障害を引き起こす可能性があります。

腓骨筋腱炎による痛みから日常生活での歩行が困難になり、仕事や趣味活動に大きな支障をきたし、生活の質が著しく低下する恐れも。最悪の場合、手術が必要になることもあり、早期の適切な治療が重要です。

腓骨筋腱炎の原因

開院以来、当院には腓骨筋腱炎でお困りの方が数多く来院されています。

当院の臨床データや施術経験から断言できるのは、腓骨筋腱炎の原因はひとつに限らず、複雑に絡み合った様々な要因が関与しているということです。

腓骨筋腱炎の原因として次のものが挙げられます。

腓骨筋腱炎はこのような複数で多岐にわたる原因によって引き起こされます。

多くの場合は様々な要因により足首の関節機能が低下し、腓骨筋腱への負担が増加することで炎症が起こります。また、足部のバランス異常により正常な歩行パターンが崩れることも大きな要因となります。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかった腓骨筋腱炎でお悩みの方も諦めないでください。当院では、お一人おひとりの症状に合わせた丁寧な検査と施術で、腓骨筋腱炎の根本的な改善と再発予防を目指します。

病院とはここが違います

腓骨筋腱炎への対応は、次のようなものが一般的です。

薬物療法

長期使用により胃腸障害や肝機能障害などの副作用のリスクがあり、根本的な原因解決には至りません。症状を一時的に抑えることはできても、薬の効果が切れると痛みが再発することが多いです。

物理療法

一時的な症状緩和効果はありますが、継続的な通院が必要で根本改善は期待できません。表面的な症状にアプローチするため、原因となる足首の機能障害は改善されないことが多いです。

注射療法

効果は一時的で、繰り返し注射により腱の脆弱化や感染のリスクがあります。また、注射の痛みや副作用により患者様の負担も大きくなることがあります。

装具療法

依存性が生じやすく、装具に頼ることで本来の筋力や機能が低下する可能性があります。根本的な足首の機能改善にはつながらないため、装具を外すと症状が再発することが多いです。

運動療法

適切な指導なしに行うと症状悪化のリスクがあり、効果が現れるまで長期間を要します。また、個人の症状や原因に合わせたプログラムでなければ、十分な効果が得られないことがあります。

腓骨筋腱炎を改善するために

まず、徹底的に検査を行いあなたの腓骨筋腱炎の原因を特定します。誤った原因に対して施術を行っても、一時的な緩和は得られても、根本的な改善には至らないためです。

当院の綿密な検査で他院では見逃しがちな腓骨筋腱炎の原因も見逃しません。足首の関節機能、足部のバランス、歩行パターンなど多角的に分析し、的確な診断結果に基づき、最適な治療計画をご提案いたします。

当院の特徴

国家資格を持つ施術経験豊富なスタッフが、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院では、身体の変化や症状の波を見逃すことがないように、検査から施術まで同じスタッフが一貫して行うようにしています。また、知識の共有と複数視点からの多角的分析によって、より広い視野で患者さんの症状と向き合います。

腓骨筋腱炎によって日常生活に支障をきたしている方も、ぜひ当院にご相談ください。

腓骨筋腱炎のQ＆A

腓骨筋腱炎は自然に治りますか？

軽度の場合は安静により自然治癒することもありますが、多くの場合は適切な治療が必要です。放置すると慢性化や悪化のリスクが高まるため早期の専門治療をお勧めします。

腓骨筋腱炎の人がやってはいけないことは？

痛みを我慢しての運動継続、不適切な靴の使用、患部への過度なマッサージは避けてください。また急激な運動量の増加や硬い地面での長時間の運動も控えるべきです。

どのくらいの期間で治りますか？

症状の程度により異なりますが、適切な治療を行えば軽度なら2-4週間、重度でも2-3ヶ月程度で改善が期待できます。ただし個人差があり早期治療開始が重要です。

運動はいつから再開できますか？

痛みが完全に消失し、患部の炎症が治まってから段階的に再開します。通常は治療開始から4-6週間後に軽い運動から始め、徐々に強度を上げていくことが安全です。

手術が必要になることはありますか？

保存的治療で改善しない重度の症例や腱断裂を伴う場合には手術適応となることがあります。しかし適切な早期治療により多くの場合は手術を回避できます。

再発を防ぐにはどうすればよいですか？

適切な靴の選択、運動前後のストレッチ、段階的な運動量増加、足部の筋力強化が重要です。また定期的な足部のメンテナンスと専門家による指導を受けることをお勧めします。

腓骨筋腱炎と捻挫の違いは何ですか？

捻挫は靭帯の損傷で急性外傷ですが、腓骨筋腱炎は腱の炎症で多くは慢性的な経過をたどります。痛みの部位や症状の経過、治療法も異なるため正確な診断が必要です。

マッサージは効果がありますか？

適切な手技による専門的なマッサージは血流改善や筋緊張緩和に効果的です。ただし炎症の急性期や不適切な手技は症状悪化を招く可能性があるため注意が必要です。

冷やすべきか温めるべきか？

急性期や炎症が強い時期は冷却が効果的です。慢性期や筋緊張が主体の場合は温熱療法が有効ですが、症状に応じた適切な判断が重要なため専門家にご相談ください。

日常生活で気をつけることは？

適切な靴の着用、長時間の立位や歩行の避け方、階段昇降時の注意、患部への過度な負荷回避が重要です。また正しい歩行姿勢の維持と定期的な足部ケアを心がけてください。

腓骨筋腱炎で悩まされていた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

当院の腓骨筋腱炎への専門的な施術は優れた効果を発揮し、多くの患者様が治療後、痛みが驚くほど軽減し足首の動きが良くなったと実感されています。

腓骨筋腱炎は早期の対応が回復への近道です。

症状が出始めたらすぐに対処することで、痛みからの改善までの時間を大幅に短縮できます。あなたの健康と快適な生活のために、ぜひお早めにご相談ください。