頚部挫傷

頚部挫傷とは

頚部挫傷とは、交通事故やスポーツなどで首に強い衝撃が加わることで起こる首の怪我です。一般的に「むちうち」と呼ばれ、正式には「頚椎捻挫」「外傷性頚部症候群」などの診断名がつけられます。首を支える筋肉や靭帯が損傷することで、首の痛みや頭痛、手のしびれなど様々な症状が現れる外傷性の障害です。

厚生労働省の令和2年患者調査によると、頚部・胸部・骨盤の骨折（脊椎を含む）で治療を受けている患者数は324,000人となっています。ただし、この数値には骨折を伴わない頚部挫傷は含まれていないため、実際の頚部挫傷患者数はさらに多いと推測されます。

交通事故による頚部挫傷は年間数十万件発生していると考えられ、多くの方が首の痛みや不調に悩まされています。レントゲンでは異常が見つからないことが多いため、症状があっても軽視されがちですが、適切な治療を行わないと慢性化するリスクが高い症状です。

頚部挫傷を適切に治療せずに放置すると、首の痛みや筋肉のこわばりが慢性化し、後遺症として長期間残るリスクが高まります。初期の炎症期に適切な処置を行わないと、回復までに数ヶ月から1年以上かかる可能性があります。

頭痛やめまい、手のしびれなどの症状が悪化し、日常生活や仕事に深刻な支障をきたすことになります。また、慢性的な痛みは集中力の低下や睡眠障害を引き起こし、精神的な不調も招きかねません。最悪の場合、慢性的な痛みにより精神的な不調も引き起こし、生活の質が著しく低下する恐れがあります。

頚部挫傷の原因

開院以来、当院には頚部挫傷でお困りの方が数多く来院されています。

当院の臨床データや施術経験から断言できるのは、頚部挫傷の原因はひとつに限らず、複雑に絡み合った様々な要因が関与しているということです。

頚部挫傷の原因として次のものが挙げられます。

頚部挫傷はこのような複数で多岐にわたる原因によって引き起こされます。

この複数の原因が引き金となり、頚椎関節の可動域減少や首部の筋肉・筋膜・皮膚の緊張などが発生し、頚部挫傷が発症します。それは人によって違い、単に筋肉をほぐしたり関節の動きを矯正するだけでは、全ての問題は取り切れません。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかった頚部挫傷でお悩みの方も諦めないでください。当院では、お一人おひとりの症状に合わせた丁寧な検査と施術で、頚部挫傷の根本的な改善と再発予防を目指します。

病院とはここが違います

頚部挫傷への対応は、次のようなものが一般的です。

薬物療法

根本的な治癒ではなく症状の抑制にとどまり、長期服用による副作用のリスクがあります。痛みの原因となっている筋肉や靭帯の損傷そのものを治すものではないため、薬の効果が切れると再び症状が現れることが多いです。

装具療法

長期間の固定により筋力低下や関節可動域制限を招き、かえって症状を長期化させる可能性があります。首の自然な動きを制限することで、周辺の筋肉が弱くなり、回復が遅れることもあります。

物理療法

一時的な症状緩和効果はありますが、根本的な改善には限界があり継続的な通院が必要です。表面的な筋緊張の緩和にとどまることが多く、深部の問題まで解決できないことがあります。

理学療法

効果を実感するまでに時間がかかり、患者の積極的な参加と継続が不可欠で途中で断念するケースも多いです。また、個人の症状に合わせた細かな調整が難しく、画一的なアプローチになりがちです。

頚部挫傷を改善するために

まず、徹底的に検査を行いあなたの頚部挫傷の原因を特定します。誤った原因に対して施術を行っても、一時的な緩和は得られても、根本的な改善には至らないためです。

当院の綿密な検査で他院では見逃しがちな頚部挫傷の原因も見逃しません。的確な診断結果に基づき、最適な治療計画をご提案いたします。頚部挫傷は単純な首の痛みではなく、頚椎の関節機能障害や筋肉・筋膜の緊張、神経伝達の異常など複数の要因が絡み合って発症します。

当院の特徴

国家資格を持つ施術経験豊富なスタッフが、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院では、身体の変化や症状の波を見逃すことがないように、検査から施術まで同じスタッフが一貫して行うようにしています。また、知識の共有と複数視点からの多角的分析がによって、より広い視野で患者さんの症状と向き合います。

頚部挫傷によって日常生活に支障をきたしている方も、ぜひ当院にご相談ください。25年以上の臨床経験を持つ柔道整復師の国家資格保有者が、問診から施術まで一貫して担当いたします。

頚部挫傷のQ＆A

頚部挫傷は自然に治りますか？

軽度の頚部挫傷であれば自然治癒することもありますが、適切な治療を行わないと症状が長期化したり後遺症が残るリスクが高いため、早期の専門的な治療をお勧めします。

頚部挫傷の人がやってはいけないことは？

急性期の温熱療法、強いマッサージ、首に負担をかける運動や姿勢は症状を悪化させる可能性があります。また放置することが最も危険で早期の適切な対処が重要です。

レントゲンで異常がないのになぜ痛みが続くのですか？

レントゲンでは骨の異常しか確認できません。頚部挫傷は筋肉や靭帯の損傷が主な原因のため、レントゲンに写らなくても痛みや症状が続くことは珍しくありません。

頚部挫傷の治療期間はどのくらいかかりますか？

個人差がありますが一般的に2～3ヶ月程度とされています。ただし早期に適切な治療を開始すれば回復期間を短縮できる可能性があります。重症化すると1年以上かかることもあります。

頚部挫傷は完治しますか？

適切な治療を早期に開始すれば完治は十分可能です。ただし放置したり不適切な治療を続けると慢性化し完治が困難になる場合があるため、専門的な治療が重要です。

頚部挫傷と頚椎ヘルニアの違いは何ですか？

頚部挫傷は外傷による筋肉や靭帯の損傷で、頚椎ヘルニアは椎間板が飛び出して神経を圧迫する疾患です。症状は似ていますが原因と治療法が異なるため正確な診断が必要です。

頚部挫傷で悩まされていた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

当院の頚部挫傷への専門的な施術は優れた効果を発揮し、多くの患者様が治療後、痛みが驚くほど軽減し首の動きが良くなったと実感されています。

頚部挫傷は早期の対応が回復への近道です。

症状が出始めたらすぐに対処することで、痛みからの改善までの時間を大幅に短縮できます。あなたの健康と快適な生活のために、ぜひお早めにご相談ください。