野球肘

野球肘とは

野球肘とは、野球の投球動作によって肘関節に生じる障害の総称です。繰り返しボールを投げることで肘の内側、外側、後方に過度な負担がかかり、筋肉、靭帯、軟骨、骨などに損傷が起こる状態を指します。成長期の選手では骨や軟骨の障害が多く、成人では靭帯損傷が中心となります。

学生の野球選手における野球肘の発症率は約20％と報告されており、チームに2～3人は野球肘で悩んでいる計算になります。全国の中学・高校野球部員は約40万人存在するため、推定8万人程度が野球肘の症状を抱えていると考えられます。

決して珍しい症状ではなく、多くの野球選手が経験する可能性のある障害です。特にデスクワークなど長時間同じ姿勢を続ける職業の方に多い傾向があり、野球肘のお悩みで当院に来院される方も多いです。

野球肘を放置すると、日常生活にも支障をきたすようになります。肘周りの靭帯断裂や離断性骨軟骨炎へと進行し、指先のしびれや関節ネズミ（関節内遊離体）が生じる可能性があります。

最悪の場合、手術が必要となり、長期間の競技離脱を余儀なくされ、選手生命に関わる深刻な状態に陥ることも。また、肘の機能が完全に回復しない場合、投球フォームの変更を強いられたり、競技レベルの低下を招いたりする恐れもあります。

野球肘の原因

開院以来、当院には野球肘でお困りの方が数多く来院されています。

当院の臨床データや施術経験から断言できるのは、野球肘の原因はひとつに限らず、複雑に絡み合った様々な要因が関与しているということです。

野球肘の原因として次のものが挙げられます。

野球肘はこのような複数で多岐にわたる原因によって引き起こされます。

多くの場合は様々な要因により肘関節にズレや捻じれが生じ、投球動作時の負荷が集中することで野球肘が起こります。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかった野球肘でお悩みの方も諦めないでください。当院では、お一人おひとりの症状に合わせた丁寧な検査と施術で、野球肘の根本的な改善と再発予防を目指します。

病院とはここが違います

野球肘への対応は、次のようなものが一般的です。

投球中止と安静

長期間投球ができないため競技復帰が遅れ、技術やコンディションの低下を招きます。根本原因が解決されていない場合、復帰後の再発リスクが高くなります。

薬物療法

一時的な症状緩和にとどまり根本治療にならず、長期使用による副作用のリスクも懸念されます。

理学療法・リハビリテーション

効果実感まで時間を要し、継続的な通院と自主練習が必要で患者負担が大きくなります。

手術療法

侵襲的治療のため身体への負担が大きく、術後の長期リハビリテーションが必要となります。

野球肘を改善するために

まず、徹底的に検査を行いあなたの野球肘の原因を特定します。誤った原因に対して施術を行っても、一時的な緩和は得られても、根本的な改善には至らないためです。

当院の綿密な検査で他院では見逃しがちな野球肘の原因も見逃しません。的確な診断結果に基づき、最適な治療計画をご提案いたします。

当院の特徴

国家資格を持つ施術経験豊富なスタッフが、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院では、身体の変化や症状の波を見逃すことがないように、検査から施術まで同じスタッフが一貫して行うようにしています。また、知識の共有と複数視点からの多角的分析がによって、より広い視野で患者さんの症状と向き合います。

野球肘によって競技生活に支障をきたしている方も、ぜひ当院にご相談ください。

野球肘のQ＆A

野球肘は自然に治りますか？

軽度の場合は適切な休養により自然治癒する可能性もありますが、多くは専門的な治療が必要です。放置すると悪化するリスクが高いため早期の対処が重要です。

野球肘の人がやってはいけないことは？

痛みを我慢しての投球継続、不適切なフォームでの練習、十分な休養を取らない過度な練習は症状悪化を招くため避けるべきです。

投球を完全に禁止しなければ治らないのですか？

症状の程度により異なりますが、適切な治療により投球禁止期間を短縮できる場合があります。根本原因の改善が重要です。

野球肘と診断されたら手術が必要ですか？

初期段階では保存療法が基本です。手術は保存療法で改善しない重症例や日常生活に支障がある場合に検討されます。

痛み止めを飲み続けても大丈夫ですか？

長期服用は副作用のリスクがあり、根本治療にはなりません。症状に応じた適切な治療法の選択が大切です。

野球肘は再発しやすいのですか？

根本原因が改善されていない場合は再発リスクが高くなります。投球フォームの改善や身体機能の向上が予防に重要です。

投球フォームを変えれば改善しますか？

フォーム改善は重要な要素の一つですが、それだけでは不十分な場合が多く、総合的なアプローチが必要です。

どのくらいの期間で復帰できますか？

症状の程度や治療法により異なりますが、適切な治療により従来より短期間での復帰を目指すことが可能です。

野球肘になりやすい年齢はありますか？

成長期の小学生から高校生に多く見られますが、成人でも投球フォームや身体の使い方により発症する可能性があります。

野球以外のスポーツでも野球肘になりますか？

テニスやバレーボール、やり投げなど投球動作に類似した動作を行うスポーツでも同様の症状が起こる可能性があります。

野球肘で悩まされていた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

当院の野球肘への専門的な施術は優れた効果を発揮し、多くの患者様が治療後、痛みが驚くほど軽減し肘関節の動きが良くなったと実感されています。

野球肘は早期の対応が回復への近道です。

症状が出始めたらすぐに対処することで、痛みからの改善までの時間を大幅に短縮できます。あなたの健康と快適な競技生活のために、ぜひお早めにご相談ください。