ランナー膝

ランナー膝とは

ランナー膝（腸脛靭帯炎）とは、太ももの外側にある腸脛靭帯という筋膜が、膝の外側の骨の出っ張り部分と繰り返し擦れることで炎症を起こし、膝の外側に痛みが生じる症状です。マラソンなどの長距離ランナーに多く発症することから「ランナー膝」と呼ばれています。

しかし、自転車やバスケットボールなど膝の曲げ伸ばしを繰り返すスポーツでも起こります。厚生労働省の統計によると、膝関節症全体の推定患者数は40歳以上で約2,530万人とされています。

日本のランニング愛好者は約1,000万人と推定されており、その約8割が膝に何らかの不安を感じているという調査結果もあることから、潜在的な患者数は相当数に上ると考えられます。ランナー膝のお悩みで当院に来院される方も多いです。

初期段階では運動中のみの痛みですが、放置すると歩行時や安静時にも痛みが現れるようになります。さらに進行すると、階段の昇降や日常生活の動作でも激痛が走り、夜間痛で睡眠が妨げられることもあります。

最悪の場合、慢性的な炎症により靭帯の肥厚や癒着が起こり、手術が必要になる可能性もあります。また、痛みをかばうことで反対側の膝や腰に負担がかかり、二次的な障害を引き起こすリスクも高まります。

好きなランニングを諦めることで、ストレス発散の手段を失い、仕事への集中力低下や気分の落ち込みなど、身体面だけでなく精神面への影響も深刻になることも。

ランナー膝（腸脛靭帯炎）の原因

開院以来、当院にはランナー膝（腸脛靭帯炎）でお困りの方が数多く来院されています。

当院の臨床データや施術経験から断言できるのは、ランナー膝（腸脛靭帯炎）の原因はひとつに限らず、複雑に絡み合った様々な要因が関与しているということです。

ランナー膝（腸脛靭帯炎）の原因として次のものが挙げられます。

ランナー膝（腸脛靭帯炎）はこのような複数で多岐にわたる原因によって引き起こされます。

この複数の原因が引き金となり、腸脛靭帯の過度な張力と膝外側での摩擦が発生し、炎症と痛みが発症します。それは人によって違い、単に患部をマッサージしたり安静にするだけでは、全ての問題は取り切れません。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかったランナー膝（腸脛靭帯炎）でお悩みの方も諦めないでください。当院では、お一人おひとりの症状に合わせた丁寧な検査と施術で、ランナー膝（腸脛靭帯炎）の根本的な改善と再発予防を目指します。

病院とはここが違います

ランナー膝（腸脛靭帯炎）への対応は、次のようなものが一般的です。

安静・休養

長期間の運動中止により体力や筋力の低下が避けられず、復帰時の再発リスクが高まります。また根本原因の解決にはならないため、運動再開時に同じ問題が再発する可能性があります。

薬物療法

一時的な症状緩和にとどまり、根本的な改善には至りません。長期使用により胃腸障害などの副作用のリスクもあります。

物理療法

効果に個人差があり、継続的な通院が必要となります。また表面的な症状緩和にとどまることが多く、根本改善には限界があります。

運動療法

適切な指導なしに行うと症状悪化のリスクがあり、効果が現れるまでに時間がかかります。また個人の体の特性に合わせた調整が困難な場合があります。

ランナー膝（腸脛靭帯炎）を改善するために

まず、徹底的に検査を行いあなたのランナー膝（腸脛靭帯炎）の原因を特定します。誤った原因に対して施術を行っても、一時的な緩和は得られても、根本的な改善には至らないためです。

当院では、姿勢分析ソフトや神経伝達テストなどの3種類の検査により、痛みの根本原因を特定します。単に膝の外側が痛いからといって、その部分だけを治療するのではありません。体幹の不安定性、股関節の機能不全、足部のアライメント異常など、全身のバランスを総合的に評価します。

当院の綿密な検査で他院では見逃しがちなランナー膝（腸脛靭帯炎）の原因も見逃しません。的確な診断結果に基づき、最適な治療計画をご提案いたします。

当院の特徴

国家資格を持つ施術経験豊富なスタッフが、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院では、身体の変化や症状の波を見逃すことがないように、検査から施術まで同じスタッフが一貫して行うようにしています。また、知識の共有と複数視点からの多角的分析がによって、より広い視野で患者さんの症状と向き合います。

検査結果に基づき、一人ひとりの症状に合わせた治療計画を立案します。腸脛靭帯の緊張緩和だけでなく、体幹筋力の強化、股関節の可動域改善、ランニングフォームの修正指導まで、包括的なアプローチで根本改善を図ります。ランナー膝（腸脛靭帯炎）によって日常生活に支障をきたしている方も、ぜひ当院にご相談ください。

ランナー膝（腸脛靭帯炎）のQ＆A

ランナー膝は自然に治りますか？

軽度の場合は適切な休養により自然治癒することもありますが、根本原因を解決しなければ再発しやすく、慢性化すると自然治癒は困難になります。

ランナー膝の人がやってはいけないことは？

痛みを我慢しての運動継続、不適切なストレッチ、硬い路面での長時間ランニング、体幹筋力を無視したトレーニングは症状悪化を招きます。

どのくらいの期間で改善しますか？

軽度なら2-4週間、中等度なら1-3ヶ月程度が目安ですが、根本原因の改善状況や個人差により大きく変わります。早期の適切な対処が重要です。

運動はいつから再開できますか？

痛みが完全に消失し、原因となった筋力不足や柔軟性の問題が改善されてから段階的に再開します。通常4-8週間程度の準備期間が必要です。

手術が必要になることはありますか？

保存的治療で改善しない慢性例では、腸脛靭帯の部分切除術が検討されることもありますが、適切な治療により多くの場合手術は回避できます。

再発を防ぐにはどうすればいいですか？

体幹・股関節の筋力強化、下肢の柔軟性維持、適切なランニングフォームの習得、段階的なトレーニング量増加が再発防止の鍵となります。

ランナー膝（腸脛靭帯炎）で悩まされていた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

当院のランナー膝（腸脛靭帯炎）への専門的な施術は優れた効果を発揮し、多くの患者様が治療後、痛みが驚くほど軽減し膝の動きが良くなったと実感されています。

ランナー膝（腸脛靭帯炎）は早期の対応が回復への近道です。

症状が出始めたらすぐに対処することで、痛みからの改善までの時間を大幅に短縮できます。あなたの健康と快適な生活のために、ぜひお早めにご相談ください。